『エルデンリング』のダウンロードコンテンツ『SHADOW OF THE ERDTREE』(以下、DLC)では、新たなシナリオに加えて、ボスや装備をはじめとした数多くの要素が追加された。
そのなかに実装された新ボスの1体、"狂い火の王、ミドラー"(以下、ミドラー)は、DLCの主要な物語と関係しないこともあり、各プレイヤーの探索度合いや進行ルートによっては出会うこともなくDLCの終盤まで進んでしまうこともある。
そこで本記事では、ミドラーの出現場所と攻略方法を解説する。
ミドラーの出現場所
ミドラーとの戦いが繰り広げられる"ミドラーの館"へとたどり着くには、非常に広大なフィールド"奈落の森"を通る必要がある。
"ミドラーの館"に入るための特殊な条件はなく、道順を把握していれば、"奈落の森"の玄関口である祝福"森の獣道"から、迷わずに向かうことが可能だ。
しかし実際には、通常の攻撃方法では倒せない特殊な敵"触れ得ざる翁"が、"ミドラーの館"までの道中に出現するので、一筋縄では到達できない。
とはいえ、"森の獣道"から"奈落の森"までのルートで出現する"触れ得ざる翁"さえ倒せば、ほかに困難なことはほとんどなく、ただ走り抜けるだけで"ミドラーの館"にたどり着ける。"ミドラーの館"までのルートは以下の通り。
一方、"ミドラーの館"は順路に沿って進めば、そこまで迷う場所はないものの、1ヵ所だけ注意が必要なギミックがある。
"ミドラーの館"で、ひたすら奥に進んでいくと、建物のエントランスに戻るショートカット用の扉を開けられる。しかし先に進むための通路は見当たらず、ボスエリアまで進めなくなってしまう。
そんなときは、ショートカット用の扉の近くに飾られた巨大な肖像画を攻撃しよう。すると、肖像画が消え去り裏側に隠されていた通路を進めるようになる。
そこから先は非常に短く、とくに迷う要素もないので、順路に沿ってミドラーが待ち構える部屋へと進んでいこう。
ミドラーの攻略方法
①ミドラーの攻撃パターン(一般的な攻略方法)
ミドラーは、長大な剣による非常にゆっくりとした大振りの攻撃が特徴的なボス。
ミドラーの攻撃モーションが発動してから、その攻撃がプレイヤーにヒットするまでの間隔が非常に長いので、早めに避けようとしてダメージを受けてしまう人も多いはず。
その一方で、ミドラーの初撃以外は、すばやい連続攻撃を仕掛けてくるパターンが多い。
被ダメージもそれなりに大きいので、有効な装備を活用せずに突貫で攻略するのであれば、ミドラーの攻撃モーションを覚える必要がある。
基本的な攻略方法としては、以下の3種類の連続攻撃を見てから反撃するのがおすすめだ。
- 連続攻撃の最後に剣を突き出して、剣の棘を逆立たせる攻撃
- 多段ヒットする回転斬りを2回繰り返す攻撃
- 浮遊からの飛び込み斬り
また、ミドラーの攻撃が大振りなことを利用して、つねにゼロ距離で回り込むように歩き続ければ、パターンによっては回避を使わずに避けきれる。
ミドラーから離れず旋回するように移動し続ければ、反撃のチャンスが非常に多くなる。
そしてミドラーのHPが一定の割合で減少すると、超広範囲に攻撃判定がある爆発が発生し、新たな攻撃パターンが生まれる。
爆発後のミドラーは、ビームのような攻撃や爆炎を連続して撒き散らす攻撃など、遠距離攻撃を次々と使うように。
しかし、前半戦と同じくミドラーに密着して旋回しつつ、タイミングに合わせて前方に回避すれば、これまでの攻撃パターン以上に反撃しやすいので、序盤から引き続きゼロ距離戦を仕掛けていこう。
ただ、浮遊から発生する以下の2種類の攻撃は、同様の動きでは対処しきれないので、個別の避けかたを覚えておきたい。
- HPが一定の割合で減少した後に大きく上空に浮き上がり大爆発を起こす
- ふわりと飛び上がってからプレイヤーを狙って剣を突き刺す
大爆発の範囲はかなり広く、回避行動だけでは距離を取りきれないので、爆発の準備が終わるまでの位置取りが非常に重要だ。
ミドラーのHPが約7割~約5割まで減った時点で発生することが多いので、前半戦をこなすあいだはHPバーを確認しつつ、少しでも浮き上がる動作が見えたらダッシュを使って、これでもかというくらい距離を取ろう。
ミドラーが空中から繰り出す突き刺し攻撃はヒット時に、プレイヤーキャラクターの脳天から下半身までを剣で貫き、派手な演出が発生する特殊技。
全身を刺し貫かれたプレイヤーキャラクターは、技の演出が終わるまで身動きが取れなくなり、絶大なダメージを受ける。
ミドラーは、浮遊するときのゆっくりとした動作に反して、下降時の動きは非常にすばやいので、気持ち早めに回避行動を使っていこう。
ミドラー自体の行動パターンに対する攻略方法は以上。ここから先は、特定の装備が必要となる代わりに、いわゆるゴリ押しで済むぐらい攻略が簡単になる装備構成の例を解説していく。
②"体勢崩し"を重視した装備構成による攻略方法
まずは装備をわざわざ集めなくとも、手元にある物だけで再現しやすいビルド(装備構成や能力値の振りかた)による攻略の一例を解説。
"レラーナのカメオ"、"ブロードソード"、戦灰"構え"の3つを組み合わせたうえで、"構え"から派生する攻撃を使えば、ミドラーを特定のパターンにハメて、短時間で撃破することが可能だ。
"レラーナのカメオ"は、DLCにおけるシナリオの流れによって、"奈落の森"へとたどり着くまでに入手済みとなっていることが多いタリスマンのひとつ。
効果は、"構え"をはじめとした特定の姿勢を取る戦技の発動時、一定の時間が経過するまで姿勢を維持すれば、その状態からの一撃を強化するというもの。
レラーナのカメオ
タリスマン
効果
一定時間、構えを継続したとき
その構えからの攻撃を強化する
構え
剣を水平に構え、攻撃に繋げる戦技
通常攻撃で、ガードを崩す斬り上げ
強攻撃で走り込む突きに派生する
使用条件
直剣に使用できる
もともとはそこまで強力なタリスマンではなかったが、"1.14アップデート"で大幅な上方修正を受け、攻撃力上昇率が驚異の1.45倍となった。
加えて、効果が適用されるまでに必要な"構え"の維持時間も減少したので、本稿の掲載時においては、非常に強力なタリスマンのひとつとなっている。
ちなみに"ブロードソード"は、ゲーム序盤から手に入れやすい非常にシンプルな直剣。戦灰"構え"もミドラーと戦える時点で、ほとんどのプレイヤーが所持しているはずだ。
筋力が大きく攻撃力に影響する"重厚"派生の"ブロードソード(派生は戦灰の使用時に選択可能)"を、"レラーナのカメオ"や戦灰"構え"と組み合わせることで、装備を揃える労力に反した圧倒的なダメージをDLCボスに与えることが可能となる。
能力値に関しては、直接ダメージに関係する筋力をもっとも重視して、攻撃力の伸びが著しく鈍化する80まで割り振るのがおすすめ。
余った能力値は、敵の攻撃に耐えるための生命力、"構え"後の攻撃発動に必要な精神力、回避に必要な持久力など、好みに応じて自由に割り振れる。
また、上記のビルドでミドラーと戦う場合は、普通の攻撃はほとんど使わず、"構え"から派生する突き刺し攻撃をメインで使うことが重要。この突き刺し攻撃が持つ体勢の削り能力によって、ミドラーの体勢崩しを誘発し、パターンにハメて撃破できる。
"ブロードソード"の"構え"から放つ突き刺し攻撃は、短いスパンで当てれば、2発でミドラーの体勢を崩せる。
体勢を崩した後は、"致命の一撃"を入れることで、ミドラーをダウンさせられるため、起き上がりまでに"構え"から派生する突き刺し攻撃をもう1回、安全に当てることが可能だ。
つまり、ダウンから復帰した直後のミドラーの反撃を避けてしまえば、上記の説明のように実質1回の"構え"から派生する突き刺し攻撃で体勢を崩せるので、"致命の一撃"とミドラーのダウン状態をループさせられる。
ミドラーが反撃ではなく、距離を離す行動を取った場合は、ダウン状態のループが成立しなくなってしまう。しかし、ミドラーのHPが約7割~約5割まで減った時点で発生する爆発攻撃以外、ほとんどの場合は単純な反撃なので、ダウン状態を成立させることは難しくない。
もちろん、"ダウン状態をループさせやすいから有用"というわけではなく、"レラーナのカメオ"、"ブロードソード"、戦灰"構え"の組み合わせによるダメージ自体が非常に高いため、ダウン状態の回数自体を少なく抑えて短時間でミドラーを倒せることも、このビルドの魅力だと言えるだろう。
③"大盾"を使った装備構成による攻略方法
ここまでは、ミドラーの攻撃パターンを把握していないと活用できない攻略だが、じつは"大盾"さえ使ってしまえば、時間がかかる代わりに、ミドラーにまつわる知識がなくともラクに撃破できる。
緑青の大盾
大盾
打撃
ムーアの突撃
消費FP:10(-/-)
重量:28.0
本作のシステム上、ガード時にはスタミナが減少する。多彩な連続攻撃を持つボスを相手取る場合は、ガードが崩れて深手を負ってしまうので、盾は必ずしも万能の装備とは言えない。
ところが、ミドラーの連続攻撃をガードする場合、"大盾"のガードによるスタミナ消費がほとんど発生しない。"大盾"でガードしながら慎重に反撃を入れていけば、≪②"体勢崩し"を重視した装備構成による攻略方法≫よりも圧倒的に安定した攻略が可能となる。
なお、ミドラーが放つ斬撃には、物理以外の属性が含まれているので、"大盾"でガードしてもわずかに他の属性ダメージを受ける。
また、ミドラーが放つ炎をガードしてもダメージを受けるが、そこまで大きなダメージではないので、苦戦している方はぜひ"大盾"を装備してミドラーに挑んでみてほしい。
ミドラー戦の報酬
ミドラーを撃破すると、"狂い火の王の追憶"が手に入る。この追憶は、武器"劫罰の大剣"あるいは祈祷"ミドラーの狂い火"のどちらかひとつに変換できる。
"追憶"の変換は、ゲーム序盤からプレイヤーの拠点となる"円卓"において、ノンプレイヤーキャラクターの"指読みエンヤ"に話しかけることで実行可能だ。
劫罰の大剣
大剣
標準/刺突
黄金の磔
消費FP:21(-/10)
重量:8.0
ミドラーの狂い火
祈祷
効果
歩きながら使用できる特殊な祈祷
発動中は頭上から周囲に炎を撒き散らす