『エルデンリング』では、ボスの難易度、装備の性能、不具合の修正といった項目にまつわるアップデートが定期的に実施されている。
2024年9月11日には、装備バランスの調整を数多く含む"1.14アップデート"が実施された。このアップデートのなかでも、タリスマン"レラーナのカメオ"が、性能に大幅な上方修正を受け、プレイヤー間で注目を集めている。
本記事では、"レラーナのカメオ"の入手場所、特徴、活用方法を解説。"1.14アップデート"後の装備構成について考えるときに役立ててほしい。
"レラーナのカメオ"の入手方法
"レラーナのカメオ"は、ダウンロードコンテンツ(以下、DLC)『SHADOW OF THE ERDTREE』で登場した新フィールド、"影の地"で獲得できるタリスマンのひとつ。
DLCの序盤から中盤にかけて訪れる機会が多い"エンシスの城砦"にある、教会のような場所で拾うことができる。
"影の地"で玄関口のような役割を果たす祝福"墓地平原"から"エンシスの城砦"は近く、平原と橋を突っ切るだけで到達可能だ。
また、"エンシスの城砦"の内部は、探索要素があるエリアとなっているものの、"レラーナのカメオ"が配置された建物までは、順路に沿って進めばたどり着ける。
"レラーナのカメオ"の特徴
"レラーナのカメオ"は、"構え"や"居合"をはじめとした特定の姿勢を取る戦技の発動時、一定の時間が経過するまで姿勢を維持すれば、その状態からの一撃を強化する。
レラーナのカメオ
タリスマン
効果
一定時間、構えを継続したとき
その状態から繰り出す一撃を強化する
構え
剣を水平に構え、攻撃に繋げる戦技
通常攻撃で、ガードを崩す斬り上げ
強攻撃で走り込む突きに派生する
使用条件
直剣に使用できる
居合
葦の地の剣客に伝わる戦技
刀身を鞘に収め、腰だめに静かに構え
通常攻撃および強攻撃で、高速の斬撃に繋げる
使用条件
刀に使用できる
たとえば"レラーナのカメオ"と"ブロードソード"を装備した状態で、戦技の"構え"を発動した場合、その状態を一定時間保てば、攻撃力アップ効果が発動する。
上方修正を受ける以前の"レラーナのカメオ"は、攻撃力アップ効果が適用されるまでに必要な"構え"状態の維持時間が長く、動きが激しいボスを相手取る場合は困難なことが多かった。しかし調整後からは、動きが激しい相手にも実用的な維持時間へと変更されている。
さらに、威力アップの割合も非常に高くなり、終盤のボス相手にも"レラーナのカメオ"を活用した装備で、大ダメージを与えられるようになった。
"レラーナのカメオ"の活用方法
本記事では、装備を集めていないプレイヤーでも、ステータスさえ整えれば、すぐに試せる"構え"と"居合"に絞り、ビルド(装備構成や能力値の振りかた)の例に加えて、実際に使ったときのダメージを解説していく。"レラーナのカメオ"と戦灰"構え"を組み合わせたビルド例は以下の通り。
①"重厚なブロードソード"を使った筋力ビルドの一例
"レラーナのカメオ"と戦灰"構え"を組み合わせる場合は、筋力が大きく攻撃力に影響する"重厚"派生の"ブロードソード(派生は戦灰の使用時に選択可能)"がおすすめだ。
"ブロードソード"は、序盤から簡単に入手可能。そして"重厚"派生の選択時には、技量で攻撃力が伸びなくなる代わりに、ほかの派生よりも筋力の数値によって伸びる攻撃力の割合が高くなる。
能力値に関しては、直接ダメージに関係する筋力をもっとも重視して、攻撃力の伸びが著しく鈍くなる80まで割り振っている。
余った能力値は、敵の攻撃に耐えるための生命力、"構え"後の攻撃発動に必要な精神力、回避に必要な持久力に注ぎ込んだ。
しかし実際には、筋力>生命力>精神力>持久力の優先順で確保してあれば、それだけで十分に実用範囲内に収められるので、プレイヤーごとの好みに応じて自由な割り振りが可能だ。
以上のステータスで、"約束の王、ラダーン"に"レラーナのカメオ"の効果を適用しない"構え"からの攻撃は、1937ダメージを与えられる。
一方、"レラーナのカメオ"の効果を適用させた攻撃は、2809のダメージを与えられる。
なお、"レラーナのカメオ"を使用する場合、他のタリスマンも装備すれば(タリスマンは計4つまで装備可)、さらに攻撃力アップも狙えるため、基本的には攻撃力上昇系の別のタリスマンや戦技を追加するのがおすすめだ。
そこで、ここからは"レラーナのカメオ"に、ほかのタリスマンや戦技および祈祷を組み合わせたダメージ量についても解説する(※1~4の順番で、実戦で効果を活用しやすい)。
- タリスマン"アレキサンダーの破片":戦技の攻撃力を大きく高める
- 戦技"黄金樹に誓って":自らと周囲の味方の、攻撃力と防御力を高める
- タリスマン"捧闘の剣のタリスマン":HPが最大のとき、攻撃力を高める
- 祈祷"火よ、力を!":物理および炎属性の攻撃力を高める
"アレキサンダーの破片"は、戦技の攻撃力を大きく高めるシンプルな効果を持つタリスマン。効果を維持するための条件がないので、ボス戦においても非常に実用的だ。
戦技"黄金樹に誓って"は、時間が経過すれば効果が消えてしまうが、ある程度、長めに持続時間が設定されているので、かけ直しが難しいボス戦でも活用しやすい。
"捧闘の剣のタリスマン"は、HPを最大で保つ必要があるため、慣れていない敵相手では、効果を発揮させにくい。その反面、攻撃さえ受けなければ効果をいつまでも維持できる優秀なタリスマンだ。
"火よ、力を!"は、持続時間が短く、すぐに効果が消えてしまうので、ボス戦の初撃を強化したり、短期決戦を決めたりするときに向いた祈祷。
"レラーナのカメオ"を適用した攻撃に、これらの効果を組み合わせれば、"約束の王、ラダーン"に6182もの大ダメージを与えられる。
ちなみに、"黄金樹に誓って"や"火よ、力を!"といった効果がなくとも、3000以上のダメージを与えられるため、過度に気を使って条件を整えなくても、ボス戦で気軽に運用しやすいはずだ。
②"鋭利な打刀"を使った技量ビルドの一例
続いては、技量が大きく攻撃力に影響する"鋭利"派生の"打刀"を装備した場合のビルド例を解説。
"打刀"自体はもちろんのこと、戦灰"居合"も序盤から簡単に入手できる。
能力値は、≪①"重厚なブロードソード"を使った筋力ビルドの一例≫におけるステータスを基準に、筋力80を技量80へと変更。残りは技量>生命力>精神力>持久力の優先順で確保すれば、各プレイヤーの好みに応じて割り振ることが可能だ。
以上のステータスで、"レラーナのカメオ"の効果を適用せずに"居合"で攻撃すると、"約束の王、ラダーン"に1535のダメージを与えることができる。
一方、"レラーナのカメオ"の効果を適用させた攻撃は、2225ダメージとなる。
≪①"重厚なブロードソード"を使った筋力ビルドの一例≫に比べると、"鋭利な打刀"による"居合"の攻撃はダメージが低め。しかし先述した"アレキサンダーの破片"をはじめとしたタリスマンや戦技を組み合わせれば、コンスタントに3000以上のダメージを与えられるので、"構え"よりも"居合"が好きなプレイヤーでも"レラーナのカメオ"を活用できるだろう。
1.14アップデート以降、"レラーナのカメオ"は、筋力ビルドでも技量ビルドでも活用できる非常に優秀なタリスマンへと変貌したので、装備構成に迷っている方は、ぜひ一度試してみてほしい。
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