42年まえの1983年7月15日は、任天堂より『ドンキーコング』のファミリーコンピュータ(以下、ファミコン)版が発売された日です。
本作は、同社のアーケードゲーム『ドンキーコング』(1981年)の移植版。アーケード版に迫る移植度の高さと、シンプルながら奥深いゲーム性で、瞬く間にファミコンユーザーにも愛されました。
プレイヤーのマリオが巨体のゴリラ・ドンキーコングにさらわれた恋人"レディ"を救うことが目的のアクションゲームで、ファミコン版は3ステージ(アーケード版は4ステージ)で成り立っており、ステージごとにギミックが異なるのが特徴です。
ファミコン版の高い移植度

ファミコン版『ドンキーコング』の魅力は、アーケード版とほぼ同じゲーム体験を家庭でも楽しめる点にあります。容量の制限により一部のステージや演出が省略されていますが、基本的なゲームプレイはそのままで、樽を避けたりジャンプを駆使して進む爽快感がしっかりと再現されています。
ちなみに、ドンキーの名前は英語で"ロバ"を意味する"donkey"から来ていると思われがちですが、実際は"とんま"や"まぬけ"といった意味を込めて使われている言葉です。
英語ではほとんど使われることのない意味ですが、Wikipediaによると当時の任天堂の広報であった本郷好尾氏が和英辞典で"とんま"を調べた際に"Donkey"という単語を見つけ、これを使用することに決定したそうです。その後、"Kong"と組み合わせて『ドンキーコング』という名前が正式に採用されたといいます。
シリーズ完全新作『ドンキーコング バナンザ』

2025年7月17日(木)発売のNintendo Switch 2用ゲーム『ドンキーコング バナンザ』は、ファン待望の新作として、従来の『ドンキーコング』シリーズの魅力を引き継ぎつつ、まったく新しい冒険を提供します。
本作では、"ドンキーコング"が相棒の"ポリーン"とともに、地下世界の"星の中心"を目指して探索を繰り広げます。
ゲームの特徴は、圧倒的な破壊アクションとユニークな変身システム。ポリーンの歌声に合わせてドンキーコングが"コングバナンザ"や"シマウマバナンザ"など、さまざまな形態に変身し、それぞれの特殊能力を駆使して進んでいきます。"荒野"、"原生林"、"極寒地帯"などの多彩な環境がプレイヤーを待ち受け、探索と戦闘の両方を楽しめる内容になっています。
また、ふたり協力プレイに対応しているので、友だちや家族といっしょに遊ぶことができます。さらに、アクションゲーム初心者にも配慮した"おたすけモード"も搭載されており、ストーリーを気軽に楽しむことができます。
『ドンキーコング バナンザ』は、シリーズの新たな一歩として、冒険、アクション、協力プレイをひとつにまとめた注目のゲーム。あらゆるプレイヤーに新しい体験を届ける本作に期待が高まります。

