重要なポイント
『ゼルダの伝説』シリーズのタイムラインは4つのセクションに分かれています。①オリジナルのタイムライン、②勇者が敗北したときのタイムライン、③勇者が勝利したときのタイムライン(子ども時代)、④勇者が勝利したときのタイムライン(大人時代)です。
オリジナルのタイムラインから他の3つに分岐しますが、これらはすべて"大厄災"と呼ばれる出来事で再び収束します。この統合後、『ブレス オブ ザ ワイルド』と『ティアーズ オブ ザ キングダム』の出来事が、統一されたタイムラインのなかで進行していきます。
もしあなたが熱心な『ゼルダの伝説』ファンでありながら、すべてのシリーズがどのように繋がっているのかが分からない場合でも気にしないでください。『ゼルダの伝説』の歴史は複雑で、これまで何度もさまざまな人の手により再構築されてきました。しかし、現在ではよりわかりやすく整理されています。
全タイムラインの概要とその繋がり
2011年まで、『ゼルダの伝説』シリーズのタイムラインに関する具体的な情報は存在していませんでした。それまでは、すべてがファンの推測に過ぎなかったのです。しかし、2011年にシリーズ25周年を記念して発売された『ハイラル・ヒストリア ゼルダの伝説 大全』によって、シリーズの年代順の説明がゲームファンに示されました。もっとも、それはやや原始的なものでしたが。
その後、シリーズ30周年を迎えた直後の2017年に『THE LEGEND OF ZELDA HYRULE ENCYCLOPEDIA(ゼルダの伝説 ハイラル百科)』が発売され、『ハイラル・ヒストリア』に記載されていた年代情報が大幅に更新されました。
この記事や上記の図に記載された情報は、この2冊の書籍の内容(および任天堂公式サイト)と、『ブレス オブ ザ ワイルド』のゲームプレイなどで明かされた詳細に基づいて作成されています。
とはいえ、『ゼルダの伝説』の開発陣は、タイムラインがまだ解釈の余地があることを示唆しており、そのことは『ゼルダの伝説 ハイラル百科』の誌面でも確認することができます。
オリジナルタイムライン
時の始まりに、3人の黄金の女神たちが世界を創造しました。この世界は後に"ハイラルの大地"として知られるようになり、そこにハイラル王国が誕生します。
創造の時代において、3人の黄金の女神たちはそれぞれ異なる部分を世界に作り上げました。力の女神"ディン"は大地を創造し、その後、知恵の女神"ネール"がその大地に秩序を与えました。最後に、勇気の女神"フロル"が世界に命を授けました。
世界が完成すると、黄金の女神たちは天に帰還しました。彼女たちが地上を去った場所にはトライフォースが創造されました。
トライフォースは、それぞれのピースが女神たちの力を象徴しており、彼女たちの集合的な力を具現化する存在です。トライフォースを手にした者は、心の望むままの願いを叶えることができました。
トライフォースが創造された場所は聖地(ときに"黄金の地")と呼ばれ、時の神殿を通じてのみアクセスできる次元のポケットとして存在します。
聖地に足を踏み入れた者は、その人の美徳に応じて異なる姿を目にすることになります。心が清らかな者には楽園のように映り、悪意を持つ者には混沌とした地獄のように見えるのです。
ハイリアの時代
3人の黄金の女神たちが地上を去った後、彼女たちはトライフォースを女神ハイリアに託しました。どれほどの時間が経ったか定かではありませんが、"終焉の者"が地上の裂け目から手下の怪物たちとともに現れました。
終焉の者はトライフォースの力を自分のものにしようと企て、地上を襲撃しました。終焉の者とその手下が黄金の女神たちによって創造されたのか、別の力によるものなのかはわかっていません。
終焉の者が襲来した際、女神ハイリアは地上に浮かぶ大地を創造し、人間とトライフォースをその地に送りました。そして、浮遊する大地と地上のあいだに雲の障壁を設け、上空にいる者たちを守りました。この浮遊する大地は後にスカイロフトとして知られるようになります。
人間とトライフォースを安全に確保した後、女神ハイリアと地上に残った種族たちは、終焉の者とその魔物軍と戦いました。
善の力はその軍勢を打ち負かしましたが、終焉の者は倒されず、封印されるにとどまりました。さらに、ハイリアはその戦いで深い傷を負いました。
終焉の者が永遠に封印され続けるわけではないことを悟ったハイリアは、のちに人間として転生できるように自らの神性を捨てました。これにより、彼女の子孫が魔物と戦う時、より強力な力を持つことができるのです。
さらに、終焉の者の未来の計画を阻止するためのもうひとつの策として、ハイリアは女神の剣を創造しました。この剣は後に彼女が選んだ英雄によって使われ、魔物を倒し世界を救うことになります。
『スカイウォードソード』の出来事
数千年後、女神ハイリアはスカイロフトのゼルダとして生まれ変わりました。ゲームの冒頭で、ゼルダは終焉の者の従者であるギラヒムにさらわれます。
しかし、過去にハイリアによって時を超えて送られた戦士、インパがゼルダを救出し、ふたりは時の扉を通じて魔物の手下たちから逃れます。しかし、その過程で時の扉は崩壊してしまいます。
この脅威に対抗するために、ゼルダの幼馴染であるリンクは、女神の剣を強化するための冒険に出発します。リンクは女神の剣の精霊であるファイに導かれ、聖なる炎を求めて旅を進めます。3つの聖なる炎で女神の剣を鍛えることで、剣はマスターソードへと進化します。
リンクはマスターソードを使ってふたつ目の時の扉を開き、過去へと戻りゼルダを発見します。ここでゼルダは、終焉の者の封印を強化するために深い眠りにつきます。
その後、リンクは現在に戻り、トライフォースの力を得るための旅を続けます。しかし現在でも、ギラヒムは眠っているゼルダをさらい、彼女を過去へ連れ戻し、ゼルダ(ハイリア)の魂を使って終焉の者を復活させます。
復活後、リンクは彼と戦い、最終的に終焉の者を打ち負かします。リンクはその残留思念をマスターソードに封印しますが、終焉の者は封印される際に「自分は生まれ変わる」という呪いを残します。この生まれ変わりと言っても過言ではないのが、ガノンと呼ばれる存在で、終焉の者の永遠の憎悪の具現化となります。
これにより、ガノンが時代を超えて再び現れ、力を求めるというサイクルが始まり、時の勇者と女神ハイリアの転生がそれを阻止することになります。
ゲームの終わりに、リンクはマスターソードを封印の神殿に納めます。そして、ゼルダとスカイロフトの住民は地上に降り、ハイラルの大地を築きます。
混乱の時代
その後、多くの年月が経ち、トライフォースの力に関する知識が大地全土に広まります。ゼルダとスカイロフトの人々が地上に降りた後、トライフォースは再び聖地に戻されました。しかし、侵略者と呼ばれる邪悪な集団が、聖地からトライフォースを奪おうとしました。
トライフォースを守るため、賢者ラウルは多くの防衛策を講じました。ラウルは、封印の神殿を囲む、時の神殿を建設しました。これは聖地に入る唯一の方法であり、マスターソードがその鍵となっていました。
これにより、トライフォースにアクセスする唯一の方法は、時の神殿と光の神殿を繋げることであり、それはマスターソードを使わなければなりませんでした。
侵略者たちは黄金の女神たちによって創造された光の精霊によって、影の領域に追放されました。そこに彼らは、長い時を経て留まることになります。
繁栄の時代
侵略者たちが敗北した後、多くの年月が経ち、ゼルダの子孫たちはハイラル王国を築きました。これらの子孫たちは王国の王族となり、大地を治めました。彼らは時の神殿の近くにハイラル城を建設しました。
王家は代々にわたり、大地の神殿と時の神殿を守護しました。しかし、平和とは次なる争いのあいだに訪れる時間に過ぎません。やがて、新たな脅威が世界を脅かすこととなります。
力の時代
繁栄の時代は、邪悪な種族がハイラルを攻撃したことで終わりを迎え、力の時代が始まりました。この紛争のなかで、ピッコル族が天から降り立ち、人類とハイラルの地を救いました。ピッコル族は、邪悪な者たちを打ち倒すために、ピッコルの剣と光の力をもたらしました。
ピッコルの剣と光の力は、ハイリアに選ばれた英雄の転生者である人間に託されました。これらの強力な武器を持って、英雄は邪悪な者たちを宝箱に封印しました。その後、この時代のゼルダは光の力を自らに吸収し、それは彼女の子孫に受け継がれることになります。
英雄の勝利後、この出来事は毎年"ピッコル祭り"として祝されました。この祭りでは戦闘のトーナメントが行われ、その勝者はピッコルの剣に触れる権利を得ることができます。この出来事が次のゲーム(『ふしぎのぼうし』)の始まりとなります。
『ふしぎのぼうし』の出来事
人間の英雄が邪悪な者たちを封印してから100年後、かつてはピッコル族であったが強欲な魔人となり果てたグフーが、ピッコル祭りのトーナメントで優勝。その後、グフーはピッコルの剣を破壊し、宝箱の封印を解き邪悪な者たちを解放しました。
邪悪な力がハイラル全土に広がるなか、グフーはこの時代のゼルダを見つけ出し、彼女から光の力を奪い取ります。その過程で、ゼルダは石に変えられ、グフーは強力な翼を持つ魔人となりました。
この時代のリンクは鍛冶屋の弟子で、ハイラル王のダルタスからピッコルの剣を鍛え直し、ゼルダを復活させる任務を受けます。リンクは帽子の姿をしたエゼロ(その正体はピッコル族の賢者)と協力し、4つの元素を使って伝説の剣を再び鍛え上げました。しかし、今度はその剣が"フォーソード"と呼ばれるようになります。リンクはフォーソードを使ってグフーを打ち倒します。
グフーの敗北後、ゼルダは本来の姿に戻り、魔法の力を使って、解放された邪悪な者たちがもたらしたすべての破壊をもとに戻しました。
『4つの剣』の出来事
数世代後、グフーが再び現れ、混乱を引き起こしました。彼はピッコル族としての記憶を失い、風の宮殿を占拠して自らを"風の魔神"と名乗ります。
邪悪な風の魔神は人々を次々と誘拐していきましたが、無名の英雄によって封印されました。この英雄は、グフーをフォーソードに封印し、その剣を聖域に納めました。
しかし、グフーは再び封印を破って逃げ出します。本作ではその暴走がゲーム内での出来事として描かれます。自由を取り戻したグフーは、この時代のゼルダ姫をさらいます。それを目撃したこの時代のリンクは、伝説の剣であるフォーソードを台座から引き抜きます。
フォーソードを引き抜いたリンクは、4色の異なる服を着た4人のリンクに分身します。4人は協力して、グフーの宮殿を開くための3つの鍵を集めます。ひとつは"帰らずの森"から、もうひとつは”岩山のほらあな”から、そして最後は"デスマウンテン"からです。
3つの鍵が揃うと、4人のリンクはグフーの宮殿に突入し、ゼルダ姫を救出します。その後、邪悪な風の魔神グフーは再びフォーソードに封印され、剣は再び聖域の台座に戻されます。グフーが封印された後、4人のリンクはひとりに戻り、ゲームが終わります。
時の勇者の時代
長い平和の後、ハイラル王国で戦争が勃発し、国民同士が争うこととなりました。この出来事はハイラル内乱として知られています。この戦争については多くのことが不明ですが、『ゼルダの伝説 時のオカリナ』にはガノンドロフとゲルド族がこの紛争の中心にいたことを示唆するヒントがあります。
長年の争いの末、無名のハイラル王が国を再統一しました。しかし、その後はハイリア人以外の種族がほとんど見られなくなりました。ゾーラ族、ゴロン族、コキリ族は統一後、それぞれが孤立して過ごすようになりました。
ハイラル内乱の終わりごろ、ひとりの負傷した女性が赤ん坊を連れてコキリの森へ逃げ込みました。彼女はその子どもをデクの樹に託しました。この子どもが、この時代のリンクであり、のちに彼は時の勇者として成長することになります。
『時のオカリナ』の出来事
数年後、ガノンドロフとゲルド族がトライフォースを手に入れようと動き出し、平和が崩壊します。ガノンドロフの征服の初期段階で、彼はコキリの森のエメラルドを奪おうと、デクの樹に呪いをかけます。
この結果、デクの樹は命を落としますが、最後の瞬間に、若きリンクにガノンドロフを止めるための冒険に出るよう指示します。
妖精ナビィの助けを得て冒険を始めたリンクは、やがて若きゼルダ姫に出会います。ふたりはガノンドロフがトライフォースを手にするまえに、時の神殿へ向かいます。
しかし、リンクがマスターソードを引き抜いた瞬間、賢者たちによって彼は7年間封印されてしまいます。これは、若きリンクが大人の姿、すなわち"時の勇者"に成長するためでした。
リンクが眠っているあいだに、ガノンドロフはトライフォースを奪い、ハイラルを支配します。彼は大地を腐敗させ、怪物で満たしました。さらに、ガノンドロフの聖地への侵入は、彼の邪悪な心によって暗黒のエネルギーに染め上げます。
ガノンドロフはトライフォースを手に入れたものの、それは3つに分かれてしまいます。ガノンドロフは力のトライフォースを保持し、リンクは勇気のトライフォースを、ゼルダは知恵のトライフォースをそれぞれ受け継ぎます。
長い冒険の末、リンクとゼルダはガノンドロフを打ち負かす力を手に入れます。リンク、ゼルダ、そして六賢者の力で、ガノンドロフは闇の世界に封印されますが、彼は封印されるまえに、いつか必ず戻ってくるという最後の誓いを立てます。
タイムラインの分岐
プレイヤーの視点から見た『ゼルダの伝説 時のオカリナ』の正史エンディングは、リンクがガノンドロフに勝利することですが、時間を飛び越えることにより平行世界が生まれます。その結果、もとのタイムラインは3つに分岐します。
最初のタイムラインは、ガノンドロフがリンクを倒して暗黒の時代をもたらすものです。これは敗北した勇者のタイムラインとして知られ、以下の『ゼルダの伝説』シリーズのゲームがこのタイムラインに含まれます。
- 神々のトライフォース
- 夢をみる島
- ふしぎの木の実 大地の章 / 時空の章
- 神々のトライフォース2
- トライフォース3銃士
- ゼルダの伝説(シリーズ最初のゲーム)
- リンクの冒険
ふたつ目のタイムラインは、リンクがガノンドロフに勝利するものですが、『時のオカリナ』の最後でリンクが幼少期に戻される際に、さらに分岐が発生します。このふたつの分岐は、それぞれ"子ども時代のタイムライン"と"大人時代のタイムライン"と呼ばれます。
子ども時代のタイムラインには以下のゲームが含まれます。
- ムジュラの仮面
- トワイライトプリンセス
- 4つの剣+
大人時代のタイムラインには、上記に含まれなかった以下のゲームが含まれます。
- 風のタクト
- 夢幻の砂時計
- 大地の汽笛
勇者が敗北したタイムライン
リンクがガノンドロフの手に敗れた後、ガノンドロフは勇気のトライフォースと知恵のトライフォースを手に入れます。ゼルダと七賢者(六賢者+ゼルダ姫)は、ガノンドロフと完全体となったトライフォースを聖地に封印する以外に方法がありませんでした。しかし、ガノンドロフの邪悪な心によって聖地は歪められ、闇の世界へと変わってしまいます。
封印戦争
ガノンドロフとトライフォースが封印されてから数年後、何らかの方法で闇の世界への扉が再び開かれました。この恐ろしい次元から、ガノンドロフの率いる魔物の軍勢がハイラルに押し寄せ、無数の命が失われた封印戦争が勃発しました。
しかし、最終的にこの時代の賢者たちは闇の世界への扉を再び封印することに成功します。とはいえ、長期にわたる戦争の結果、ハイラル王国は貧困と荒廃に陥ってしまいました。
『神々のトライフォース』の出来事
封印戦争の後、ハイラルにはしばらくのあいだ平和が訪れました。しかし、ほどなくして、恐ろしい出来事が次々と起こり始めました。ハイラル王は、これらの災害を止めるために誰かが立ち上がることを求めました。
その時、謎めいた魔法で災害を鎮めるアグニムという司祭が現れました。しかし、アグニムの正体はすぐに明らかになりました。ハイラル王国の主席顧問となった彼は、兵士たちを洗脳し、王を殺害し、七賢者の末裔である七人の乙女のうち六人を闇の世界に送り込みました。
アグニムの目的は、七人の乙女全員を闇の世界に送り込むことで、ガノンドロフ(この時点ではガノンと呼ばれるようになっていた)を解放することでした。アグニムが最後の乙女であるゼルダ姫を闇の世界に送ろうとしたとき、ゼルダはテレパシーで助けを求めます。
その助けを求める声が近くにいたリンクと彼の叔父に届きます。リンクの叔父は先にその呼びかけに応えますが、その過程で命を落とします。最期の瞬間、叔父はリンクに剣と盾を託し、ゼルダ姫を救うよう促しました。
リンクはゼルダ姫を救出し、安全な場所に連れて行ったあと、マスターソードを手に入れるための冒険に出ます。しかし、マスターソードを手に戻ったリンクが見たものは、ゼルダがアグニムによって闇の世界に送られたという事実でした。リンクはアグニムを倒しますが、彼がガノンの分身であることが判明し、リンク自身も闇の世界に送られてしまいます。
闇の世界でリンクは七人の乙女を解放し、ガノンを倒し、トライフォースを手に入れてハイラルに平和を取り戻します。
『夢をみる島』の出来事
リンクがハイラルに平和を取り戻した後、彼はハイラルを脅かすかもしれない将来の災害に備えて、さらなる強さを求めて旅に出ました。海を渡る航海中、嵐によりリンクの船が破壊され、彼はコホリント島に流れ着きます。
コホリント島を探索するなかで、リンクはこの島が"かぜのさかな"と呼ばれる強大な存在によって作られた夢であることを知ります。島を脱出する唯一の方法は、"かぜのさかな"を目覚めさせて夢を終わらせることだと知ったリンクは、旅に出ます。
リンクは8つの"セイレーンの楽器"を集め、それらと"かぜのさかな"の歌を使って聖なるタマゴのなかに入ります。そこで、"かぜのさかな"を夢の状態に閉じ込めているシャドーを倒します。
その後、"かぜのさかな"が目覚めると、リンクは現実世界に戻されます。夢の世界から解放されたリンクは、船の残骸から作ったいかだでハイラルへ帰ります。
『ふしぎの木の実 大地の章 / 時空の章』の出来事
『ふしぎの木の実 大地の章』と『時空の章』は密接に繋がった物語ですが、『大地の章』の出来事が先に起こります。
物語は、ガノンの育ての親である双子の魔女ツインローバが、彼を復活させるために動き出すところから始まります。彼女たちは、3つの炎を灯す儀式を開始します。
『大地の章』では、ツインローバがゴルゴンに命じて、大地の巫女ディンをホロドラムの国から誘拐させます。リンクはホロドラムに送られ、ディンを救出する使命を果たします。
この冒険を通じて、リンクは四季のロッドを手に入れ、それを使って8つの"大地のことわり"を集めます。その後、リンクはゴルゴンを倒してディンを救いますが、なぜか最初の儀式の炎は灯されてしまいます。
リンクの勝利の後(『時空の章』では)、彼はラブレンヌに送られ、ツインローバの次の儀式を阻止する必要があります。ここでリンクは、捕らわれた時の巫女ネールを犠牲にしようとする魔女ベランを倒すために戦います。
『大地の章』と同様に、リンクは"時のたてごと"を使って冒険を進め、時間の8つの"時空のことわり"を集めます。リンクはネールを救出しますが、それでもふたつ目の儀式の炎が灯されてしまいます。
『時空の章』の終わりで、ツインローバはゼルダ姫をさらい、彼女を犠牲にして3つ目の儀式の炎を灯そうとします。幸いにも、リンクはゼルダを救出し、彼女の命を守ります。しかし、ツインローバは自らを犠牲にして3つ目の炎を灯し、ガノンを闇の世界から召喚します。
ただし、儀式が完全に完了しなかったため、ガノンは本来の姿ではなく、狂った怪物として現れます。リンクはこの異形のガノンを倒し、ラブレンヌを後にします。
トライフォースの分裂
リンクがガノンを闇の世界に送り返した後、トライフォースが何らかの理由で分裂します。力のトライフォースは闇の世界にいるガノンに送られ、他のふたつのピースはリンクとゼルダの心に宿ります。リンクは勇気のトライフォースを、ゼルダは知恵のトライフォースを受け継ぎます。
『神々のトライフォース2』の出来事
リンクがガノンを倒してから何年も経ったこと、ユガという司祭が現れ、この時代の七賢者の子孫とゼルダ姫を絵画に変えてしまいます(本作ではゼルダ姫は七賢者のメンバーには入っていない)。その後、ユガは故郷である次元の違う国ロウラルに戻ります。この時代のリンクは、商人ラヴィオから与えられた"ラヴィオの腕輪"の助けを借りて、ユガを追ってロウラルに向かいます。
リンクがロウラルに入ると、そこがハイラルの並行世界であることを知ります。リンクがユガを止めるまえに、ユガはガノンを解放し、ガノンと融合してしまいます。ロウラルにおいてゼルダ姫の対となる存在であるヒルダ姫は、融合したユガとガノンを食い止め、リンクに七賢者を解放するように命じます。
リンクは七賢者を解放し、自身のなかに眠る勇気のトライフォースを覚醒させます。しかし、リンクがヒルダの元に戻ると、彼女がガノンを解放して力のトライフォースを手に入れるのが彼女の計画だったことが明らかになります。また、ヒルダはゼルダの知恵のトライフォースを既に持っていると告白します。
かつてロウラルには独自のトライフォースがありましたが、長い昔に破壊されてしまい、それ以降ロウラルの国は崩壊し始めました。ヒルダは、ロウラルを復興するためにハイラルのトライフォースが必要だとリンクに話します。
ヒルダはユガにリンクから勇気のトライフォースを奪うよう命じますが、リンクはユガを倒します。激怒したヒルダはユガから力のトライフォースを奪おうとしますが、ユガはヒルダの知恵のトライフォースを奪い、さらに強大な力を得ます。
それでもリンクとゼルダはユガを再び倒すことに成功します。その後、商人ラヴィオが現れ、自分がロウラルにおいてリンクの対となる存在であることを明かします。ラヴィオはヒルダに冷静さを取り戻すよう説得し、彼女は最終的に納得します。
ラヴィオの腕輪の最後の力を使って、リンクとゼルダはハイラルに戻り、トライフォースを再び作り上げます。リンクはトライフォースにロウラルのトライフォースの復活を願い、ロウラルの次元がもと通りになります。
『トライフォース3銃士』の出来事
ハイラルを離れて冒険していたリンクは、ドレース王国という国に足を踏み入れます。そこでリンクは、フリル姫が悪い魔女によって呪われていることを知ります。リンクは、フリル姫に呪いをかけた魔女シスターレディを倒すことを目標とする旅団に加入します。
リンクは、同じような姿をした他の英雄たちとともに、フリル姫の装いのパーツを集めます。最終的に、魔女シスターレディを倒して最後のパーツを手に入れ、フリル姫の装いを完成させることで呪いを解くことに成功します。
黄金の時代
『神々のトライフォース2』でトライフォースが再びひとつに統合された後、ハイラル王国は黄金の時代として知られる繁栄した時代に入ります。トライフォースの力を用いて、ハイラルの王室は代々、豊かで素晴らしい治世を続けました。
しかし、何世紀も経った後、ハイラルの王は、自分の息子が勇気のトライフォースを持つにふさわしいかどうか疑い始めます。そこで、この王は息子が勇気のトライフォースを手に入れられないように、それを隠しました。
勇気のトライフォースの場所を知っている唯一の人物は、当時のゼルダ姫だけでした。こうして、トライフォースは再び分裂します。
高齢の王が亡くなる際、彼は未来の勇者が勇気のトライフォースを手に入れられるように呪文をかけました。この呪文により、ふさわしい戦士の体には紋章が現れることになります。
衰退の時代
王が亡くなった後、ふさわしくない息子が王位に就きましたが、彼の手元には力のトライフォースしかありませんでした。新王となった王子は、魔法使いを送り、妹であるゼルダ姫に勇気のトライフォースの場所を問い詰めさせました。しかし、ゼルダ姫はその場所を教えませんでした。
激怒した魔法使いはゼルダ姫に永遠の眠りの呪いをかけ、新王は彼女の知恵のトライフォースを手に入れました。この事件の後、王室に生まれる女性はすべて「ゼルダ」と名付けられるようになり、この新王の妹が最初のゼルダ姫となりました。
新王の統治能力の欠如により、ハイラル王国の領土は縮小し始め、この時代は"衰退の時代"と呼ばれるようになります。
『ゼルダの伝説』の出来事
それから数十年後、ガノンは再び封印を破り、ハイラルに戻ってきます。ガノンは弱体化した新王から、力のトライフォースを奪いましたが、知恵のトライフォースを手に入れるまえに、若きゼルダ姫が介入しました。このゼルダは、知恵のトライフォースを8つのピースに分け、それをハイラル全土に散らしました。
ガノンを倒せる英雄を探すために、ゼルダは侍女のインパを送り出します。しかし、ガノンはゼルダ姫を捕らえ、インパを追い詰めるために手下を送り込みました。
旅をしていたリンクは、インパを襲うガノンの手下たちと出くわし、彼らを撃退します。インパから事情を聞いたリンクは、知恵のトライフォースの8つのピースを集める冒険に出発します。
リンクは8つのダンジョンを探索して知恵のトライフォースのピースを全て集めた後、最終決戦のためにデスマウンテンでガノンと対峙します。知恵のトライフォース、マジカルソード、そして銀の矢を使ってリンクはガノンを倒し、その後、力のトライフォースを手に入れます。
『リンクの冒険』の出来事
しかし、リンクがガノンを倒した後も、すぐにハイラルに平和が戻るわけではありませんでした。リンクは次の6年間、力のトライフォースと知恵のトライフォースによって力を得て、ガノンの残党を倒し続けました。そして、16歳の誕生日を迎えたとき、リンクの左手に輝くトライフォース型の紋章が現れました。
これを見たインパは、リンクをゼルダ姫が封印されている部屋に連れて行きます。リンクはその扉の封印を破ることができ、彼が勇気のトライフォースを手にする運命の英雄であることが証明されました。リンクはゼルダ姫の部屋に入ることができましたが、彼女は依然として深い眠りのなかにあります。
その後、インパはリンクに、かつての王の呪文と若き英雄に関する予言のすべてを語りました。そして、彼女はリンクに6つの魔法のクリスタルを託し、それを6つの神殿に持って行き、それぞれの守護者を倒すように指示します。
さらにインパは、リンクがそれぞれの守護者の先にある像にクリスタルをセットしなければならないことを告げました。これにより、大神殿への道が開かれ、そこに勇気のトライフォースが隠されています。トライフォースが完全なものとなった時、ゼルダ姫にかけられた呪いが解けるのです。
リンクは指示通りに行動し、最終的に自分自身の影という最後の敵を倒して大神殿を突破します。その後、リンクは勇気のトライフォースを手にし、ゼルダ姫の元に戻ります。トライフォースを再統合し、眠れる姫を目覚めさせ、ついにハイラルに平和をもたらしました。
子ども時代のタイムライン
『時のオカリナ』のエンディングで、リンクは過去に送り返されました。そこで、リンクはゼルダ姫にガノンドロフの侵略計画を警告します。この結果、ハイラルの軍勢はゲルド族の襲撃に備えることができ、善の力が勝利を収めました。
このタイムラインでガノンドロフが敗北した後、彼は影の世界に封印されました。その後、リンクはナビィを探すためにハイラルを去ります。ナビィはリンクが時の神殿に封印されたころに姿を消していました。
『ムジュラの仮面』の出来事
ナビィを探していたリンクは、森のなかで道に迷ってしまいます。そこで、リンクはスタルキッドに出会います。彼はムジュラの仮面という不思議な仮面を着けていました。スタルキッドはリンクの馬を盗み、並行世界タルミナに姿を消します。
邪悪なスタルキッドは、タルミナに月を落とし、世界を破壊しようと企みます。リンクがこの大災害を防ぐための猶予は、3日間しかありません。しかし、オカリナで時の歌を奏でることで、何度でも1日目に戻ることができます。
リンクはタルミナを旅し、仮面を使って4体の巨人を解放します。3日目になると、4体の巨人は月がタルミナに落ちるのを防ぐため、それを支えます。
災害を阻止したリンクは、ナビィを探す旅を続けるためにタルミナを後にします。
『トワイライトプリンセス』の出来事
ガノンドロフが影の世界に追放された後、彼は陰謀を企てます。ガノンドロフは影の世界の王家に仕えるザントを見出し、彼に力を与えます。これにより、ザントはミドナ(影の世界の姫)から玉座を奪い、影の魔物の軍勢を率いて光の世界へ侵攻します。
ザントとその手下たちはハイラルを支配し、精霊から光を奪い、光の世界を影の世界と融合させました。その結果、ゼルダ姫は敵に占拠されたハイラル城に幽閉されます。
ミドナは、牧場で働く青年であるリンクと出会います。リンクは先祖から受け継いだ力により、影の力に触れると、他の者が受ける苦しみを免れ、狼に変身することができます。
リンクとミドナは協力してハイラルに光を取り戻し、それによりリンクはもとの姿に戻ります。彼らは融合した影の欠片を集め、ザントを打ち倒します。
しかし、ザントはリンクに影の結晶石を使って呪いをかけ、彼を再び狼の姿に変えてしまいます。さらに、ザントはミドナに重傷を負わせます。幸運にも、リンクはミドナをゼルダ姫のもとに連れて行き、彼女の力でミドナは回復します。
その後、リンクとミドナは森の聖域へ向かい、マスターソードを手に入れます。マスターソードはリンクの呪いを解き、ふたりは"陰りの鏡のかけら"を集めます。
リンクはザントを打ち倒し、ミドナは融合した影の力で彼を討伐します。リンクはその後、マスターソードでガノンドロフを倒し、ゲームの最後には、ミドナは影の世界に戻り、陰りの鏡を砕いて光の世界と影の世界の再接続を防ぎます。
『4つの剣+』の出来事
『トワイライトプリンセス』でガノンドロフが倒された数世紀後、彼はゲルド族に転生しました。この新たなガノンドロフは、古代ピラミッドからトライデントを盗み、闇の神殿から陰りの鏡を奪います。これらの強力な武器により、ガノンドロフは強力な悪魔の手下を生み出すことができました。
ガノンドロフは次にフォーソードに封印されたグフーを解放しようとし、影のリンクを作り出してその目的を支援します。ゼルダと6人の巫女たちは彼らを止めようとしますが、影のリンクは封印の更新を妨害し、6人の巫女たちをハイラル中に散り散りにしてしまいます。
影のリンクに対抗するため、リンクはフォーソードを台座から引き抜きますが、それによりグフーが解放され、リンク自身も4人の戦士に分裂します。
4人のリンクは風の宮殿へ向かいグフーを倒し、再びガノンドロフをフォーソードに封印します。
大人時代のタイムライン
『時のオカリナ』のエンディングで、リンクが過去に戻された際、勇気のトライフォースはいっしょには戻されませんでした。そのため、勇気のトライフォースは砕け散り、この時代のリンクは時の勇者としての役割を果たしませんでした。
時の勇者でなくなったため、リンクはナビィを探すことなく姿を消し、これが大人時代のタイムラインを生み出しました。
それでもガノンドロフは七賢者によって影の世界に封印され、力のトライフォースもともに封印されました。このタイムラインのゼルダ姫は、知恵のトライフォースを持ち続けます。
ハイラル水没
リンクがこのタイムラインから姿を消した結果、勇者なき時代が始まりました。そのため、ガノンが再び復活したとき、彼を打ち負かす勇者は存在しませんでした。ガノンが復活した時代、ハイラルはダフネス(・ノハンセン・ハイラル)王によって統治されていました。王は他に手段がないと判断し、天に助けを求めました。それに応えて、神々は大洪水という厳しい手段を取ります。
ガノンを止めるため、神々は世界を大洪水で覆い尽くしました。幸いにも、洪水が始まるまえに神々はハイラルの人々に山の頂上へ避難するよう警告しました。この山々は後に島々となります。大洪水は世界を大海原へと変え、その過程でガノンと力のトライフォースは水中に沈みました。
知恵のトライフォースはふたつに分かれました。ひとつはハイラルに留まったダフネス王が持ち、もうひとつは王の娘である当時のゼルダ姫に託されました。
ゼルダ姫は山頂に避難し、知恵のトライフォースを次の世代へと受け継ぎました。この伝統は母から娘へと代々続き、知恵のトライフォースの半分が受け継がれていきます。
『風のタクト』の出来事
何らかの方法で、ガノンは大洪水の数世紀後に再び姿を現します。ガノンは大怪鳥ジークロックを従え、尖った耳を持つ少女たちをさらうよう命じました。これは、当時のゼルダ姫と知恵のトライフォースを見つけるためのものでした。
ジークロックは、当時のリンクの妹アリルを誘拐します。リンクは妹を救うため旅に出ますが、その途中で、神々が彼に送った赤獅子の王と名乗る船と出会います。さらに、リンクはテトラと彼女の海賊団とも出会います。
リンクは仲間たちの助けを借りて神珠を集め、沈んだハイラルへの道を開き、そこでダフネス王と出会います。また、リンクはマスターソードを見つけ、妹を救出しますが、マスターソードはすでに悪を払う力を失っていました。そのため、リンクはガノンを倒すことができません。
リンクとテトラはハイラルに戻り、ダフネス王が赤獅子の王であることを知ります。その後、ダフネス王は自分が持っている知恵のトライフォースの半分をテトラが持っているもう半分と結合させます。テトラはゼルダ姫の子孫であることが明らかになります。リンクは次に、勇気のトライフォースを復活させるための旅に出ます。
リンクが戻ると、ガノンがテトラを誘拐し、知恵のトライフォースを奪ったことがわかります。リンクは急いでガノン城へ向かい、そこでトライフォースのすべてのピースが再び結合します。ガノンドロフが願いを叶えるまえに、ダフネス王がハイラルが消滅することを願いました。
リンクとテトラはガノンを倒し、ダフネス王とともにハイラルも消え去ります。ふたりが新しい大陸を探して大海原を航海していくシーンでゲームは幕を閉じます。
『夢幻の砂時計』の出来事
リンクとテトラが大海原を航海している途中、船が次々と姿を消すという噂を追いかけます。これにより彼らは幽霊船にたどり着きます。テトラが幽霊船に乗り込むと、彼女は船に捕らえられ、リンクは彼女を救おうとした際に海に落ちてしまいます。
リンクはメルカ島に流れ着き、そこで妖精のシエラ、老人のシーワン、そして海賊船長のラインバックと出会います。リンクはシエラとラインバックとともに、テトラを探す旅に出ます。
この冒険は、彼らを海王の神殿へと導きます。リンクは夢幻の砂時計を使い、神殿の試練を乗り越えていきます。リンクは力、知恵、勇気の精霊を救出します(シエラは勇気の精霊としての姿を取り戻します)。
その後、リンクは幽霊船を発見しますが、テトラは石化していました。彼女の生命力はベラムーという海の魔物によって吸い取られていたのです。
ベラムーを倒すため、リンクは3つのハガネ集め、それを使って夢幻のつるぎを鍛えることになります。ハガネを集めた後、じつはシーワンは海王であることを明かします。
新たな力を持つ剣で、リンクはベラムーを倒し、テトラの生命力を回復させます。ベラムーを倒したことで、シーワンは海王に戻り、リンクとテトラが新しい大陸を探す旅に戻るシーンでゲームは終わります。
新生ハイラル王国建国の時代
最終的に、リンクとテトラは新しい大陸を発見し、新しい王国を築きます。それを新生ハイラルと名付けます。この地には広範囲に渡って路線が敷かれており、その中心には神の塔がそびえ立っています。
のちに明らかになるのは、この路線と塔はロコモ族によって作られたものであり、強大な魔王であるマラドーを封印するためのものだったということです。
この地にはかつての邪悪な歴史があるにもかかわらず、新生ハイラルは繁栄し、多くの年月が経過します。
『大地の汽笛』の出来事
新生ハイラルが設立されてから約100年後、路線が次第に消え始めます。この時代のゼルダ姫(テトラの子孫)は、その原因を調査するために神の塔へ向かいます。
しかし、その途中で王家に仕える大臣・キマロキが裏切者であることが発覚します。キマロキとその仲間であるディーゴは、ゼルダの魂を体から分離させ、彼女の体を魔王マラドーの復活のための器として使おうとします。同時に神の塔も破壊されます。
この時代のリンクは機関士として働いており、状況を知ってゼルダの魂を助けようと決意します。リンクとゼルダの魂は、新生ハイラルにある4つの神殿を巡り、路線と神の塔を修復します。彼らはロコモ族の助けを得て、光の弓矢とロコモの剣を手に入れます。
路線と塔を復活させた後、リンクとゼルダの魂は塔を登り、ゼルダの体を乗っ取ったマラドーと対決します。マラドーは影の世界へ逃げ込みますが、リンクとゼルダは彼を追いかけ、最終決戦を繰り広げます。
光の弓矢とロコモの剣の力で、ふたりは魔王マラドーを倒し、ゼルダの魂は彼女の体に戻ります。物語の最後には、ロコモ族が天界へと帰り、新生ハイラルに平和が訪れます。
大厄災
『ゼルダの伝説』シリーズは、すべてのタイムラインの出来事から数万年後に再び始まります。以前のすべてのタイムラインの出来事は、あいまいな神話として語られるようになりました。そのため、この後の『ゼルダの伝説』シリーズがどのタイムラインに属するのかは、プレイヤーの解釈に委ねられています。
しかし、歴史が再び正確に記録され始めたのは、大厄災の時期です。この出来事は、1万年前に厄災ガノンと呼ばれる強力な魔物がハイラルの地を脅かした時に起こりました。
この脅威に対抗するため、シーカー族はガーディアンと神獣を発明しました。これらは非常に強力で高度な機械でした。この時代のリンク(マスターソードを持つ勇者)とゼルダは、ガーディアンと神獣を使い、厄災ガノンをハイラル城の地下に封印することに成功しました。
厄災ガノンの敗北後、ハイラルは衰退し、ガーディアンや神獣は地下に埋められ、忘れ去られました。
約9900年後、厄災ガノンの復活を予言する言葉が伝えられました。この時代のゼルダ姫は、ハイラルの民にガーディアンと神獣を掘り起こし、修復して脅威に備えるよう促しました。彼らはそれに従い、この時代のリンクもコログの森にあるマスターソードを再び手に入れました。
しかし、計画は失敗に終わりました。厄災ガノンはガーディアンと神獣を操り、それらを無力化させたのです。戦いのなかで、リンクは重傷を負い、始まりの台地にある回生の祠で眠りにつくことを余儀なくされました。
その後、ゼルダはマスターソードを再びコログの森に返し、彼女は単独で厄災ガノンと対峙します。ゼルダは厄災ガノンを封印することに成功しましたが、マスターソードなしではガノンを封じ続けるために自らも封印される運命を選びました。
『ブレス オブ ザ ワイルド』の出来事
約100年後、リンクは回生の祠で目覚めます。ゼルダ姫が残したシーカーストーンを手に、リンクは過去の記憶を失いながらもかつての力を取り戻していきます。
その一方で、ゼルダの厄災ガノンへの封印は弱まりつつありました。リンクの覚醒とガノンの力の増大により、依然としてガノンの影響を受けたままの神獣たちが再び目覚めます。
リンクは旅を続け、コログの森からマスターソードを再び手に入れます。その後、リンクは神獣をガノンの影響から解放し、ハイラル城で厄災ガノンとの戦いに臨みます。
リンクが厄災ガノンを打ち倒すと、ガノンは魔獣ガノンに変貌します。封印されたままのガノンに対して、ゼルダは光の弓を召喚し、リンクはそれを使って魔獣ガノンを弱体化させます。これによりゼルダはガノンから解放され、彼女はガノンを完全に封印することに成功します。
勝利の後、リンクとゼルダはともにハイラルの復興に取り組むことを誓い合います。これが、『ブレス オブ ザ ワイルド』の続編である『ティアーズ オブ ザ キングダム』の物語の幕開けとなります。
『ティアーズ オブ ザ キングダム』は『ブレス オブ ザ ワイルド』の直後の出来事を描いています。