ビデオゲームを題材にしたアニメ『シークレット・レベル』の元ネタを解説

~『ダンジョンズ&ドラゴンズ』から『ロックマン』までを映像化~

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重要なポイント

Amazonプライムビデオで配信されている『シークレット・レベル』は、複数のゲームを原作としたアンソロジーアニメ。異なるゲームを原作とした15話のエピソードで構成され、各ゲームの魅力や歴史を楽しめる内容となっています。本記事では『シークレット・レベル』で登場する各ゲームの豆知識や、いまそのゲーム(原作)をプレイするための方法などを紹介します。

現在、Amazonプライムビデオで配信中の『シークレット・レベル』は、『ダンジョンズ&ドラゴンズ』、『アーマード・コア』、『ロックマン』など、さまざまなゲームの世界を舞台にしたオリジナルストーリーが楽しめるアンソロジーアニメです。

異なるゲームを原作とした15話のエピソードで構成されており、ゲームファンのあいだで注目を集めています。本記事では、ドラマ『シークレット・レベル』の解説に加え、作品内で登場する各ゲームの豆知識、そしていま、そのゲーム(原作)をプレイするための最良の方法などを紹介します。

人気ゲームをアニメ化した『シークレット・レベル』とは?

『シークレット・レベル』は、"ゲームとゲーマーへの賛歌"を謳うアンソロジーアニメ。制作はAmazon MGMスタジオと数々のCGアニメーションを手掛けたブラー・スタジオが手掛けています。製作総指揮を担当するのは、Netflixで配信されているアンソロジーアニメ『ラブ、デス&ロボット』、『デッドプール』や『ソニック・ザ・ムービー』を手掛けたティム・ミラー氏。また本作は、キアヌ・リーブス、アーノルド・シュワルツェネッガー、ケヴィン・ハートなどの有名俳優が多数、声優/モデル出演したことでも話題となっています。

『シークレット・レベル』は、日本産のゲームを含む計15作品を基にした、それぞれ性質の異なるエピソードが揃っており、1作1作は短いながらも全体を通して非常に見応えのある作品です。すでにシーズン2の制作が決まっており、今後が楽しみなアニメでもあります。

『シークレット・レベル』シーズン1のエピソード(15作品)

エピソード名 題材のゲーム 題材となったゲームの説明
女王の揺りかご(The Queen's Cradle) 『ダンジョンズ&ドラゴンズ』 紙とペンとサイコロで遊ぶ、世界最古のRPG(テーブルトークRPG)。
命が果てるまで(It Takes a Life) 『Sifu』 死ぬたびに老化していくシステムが特徴のカンフーアクションゲーム。
過去と未来の王(The Once and Future King) 『New World』 グラフィックが美しいAmazon運営のMMORPG
ザン(Xan) 『アンリアルトーナメント』 アクション性の高いハイスピード対戦FPS。eスポーツ黎明期タイトルのひとつ。
恐怖を知らざる者に(And They Shall Know No Fear) 『ウォーハンマー 40000』 遠未来を舞台としたボードゲーム。ウォーゲームで遊ぶ、ミニチュアを集めて彩色するなど楽しみかたはさまざま。本作を原作としたデジタルゲームも多数。
サークル(Circle) 『パックマン』 '80年代アーケードゲームを代表する作品のひとつ。画面上の迷路を動き回り、敵に捕まらないように画面上のドットをすべて食べ尽くすアクション。
好敵手(Good Conflict) 『クロスファイア』 累計10億ユーザーを集めた韓国発の対戦FPS。日本では2018年にサービスが終了したが、アメリカ、ヨーロッパ、中国、ベトナムなどではサービス継続中。
アセット・マネジメント(Asset Management) 『アーマード・コア』 1997年から続くフロム・ソフトウェアのロボットアクション。手足や武器などのパーツを組み替える"アセンブル"システムが特徴的。
大切な友達(The Company We Keep) 『アウター・ワールド』 スペースコロニーを舞台にした一人称視点のRPG。プレイ中、苦手とすることが有利な能力につながる"欠点"システムが特徴。
始まりの物語(Start) 『ロックマン』 ファミコン時代から続く2Dアクション。個性的なボスを倒し、そのボスの能力を得ていく仕組みが特徴。
オデッセイ(Oddysey) 『EXODUS』 BioWareで『Baldur’s Gate』や『Dragon Age: Origins』などを手掛けた人物が独立して制作したSFアクションRPG。
冒険の数々(Tally) 『Spelunky 2』 死んだら構造の変わる洞窟に挑む高難度なローグライト2Dアクション。
インプラカブル号の物語(Tales of the Implacable) 『Concord』 能力の異なるヒーロー同士で戦う対戦FPS。評判やプレイヤー数が振るわず、リリース後わずか2週間ほどでサービス終了。
万物の道(The Way of All Thing) 『Honor of Kings(王者栄耀)』 『League of Legend』などをベースとしたモバイル向けMOBA(マルチプレイヤーオンラインバトルアリーナ)。デイリーアクティブユーザー1億人超えの人気作品。
プレイタイム ~フルフィルメント~(Fulfillment) PlayStation Studiosの各作品 PlayStation Studiosは、プレイステーション向けゲームを開発するSIE傘下スタジオ群。旧称・SIEワールドワイドスタジオ。

アニメの題材にあのゲームが選ばれたのは? いま原作のゲームを遊ぶには?

『シークレット・レベル』の15エピソードのゲームのなかから、筆者の独断と偏見で、いくつか作品をピックアップ。各ゲームにおける、知っているとアニメがさらに楽しくなる豆知識をはじめ、原作ゲームを知っている視点からアニメを見たときの"ワクワクするポイント"も紹介します!

『ダンジョンズ&ドラゴンズ』(エピソード1 - ダンジョンズ&ドラゴンズ ~女王の揺りかご~

『ダンジョンズ&ドラゴンズ』のイメージ画像。鎧を着たドワーフやリュートを持つエルフなど、個性豊かなパーティが森の中を歩いている。

©Wizards of the Coast LLC, a subsidiary of Hasbro, Inc. All Rights Reserved.

『ダンジョンズ&ドラゴンズ』は、剣と魔法のファンタジー世界を舞台としたテーブルトークRPG。プレイヤーは自分だけのキャラクターを作成し、ゲームマスターが読み上げるシナリオを基に冒険を楽しむというもので、1974年に誕生しました。本作の楽しみをコンピュータ上で再現しようと生まれたのが"デジタルRPG"の誕生であり、『スカイリム』、『Fallout』、『ウィッチャー』といった海外RPGから、『ドラゴンクエスト』、『ファイナルファンタジー』、『ペルソナ』といったJRPGまで、すべてのRPGの祖先と言えます。

『ダンジョンズ&ドラゴンズ』は、非常に偉大な作品であり、海外ゲーマーのあいだでは基礎教養と呼べるレベルに浸透しています。「ゲームを題材にしたオムニバスアニメを作るなら、この作品を入れないという選択肢はない」というのが、今回映像化された理由のひとつかもしれません。多くのゲームの始まり(祖先)になった『ダンジョンズ&ドラゴンズ』が1話目(エピソード1)に設定されている……というのは、なんだかとても感慨深いです。

とくにアニメ内では、小柄なノームから、牙が特徴的なオークまで、さまざまな種族で結成されたパーティで冒険しているのが個人的に良かったです。クラス(職業)も皆異なり、それぞれの強みを活かして活躍する戦いも見ものでした。

TRPGにおいても、仲間とわちゃわちゃ意見を交わしながら遊ぶのが"楽しい瞬間"のひとつですが、本エピソードにおけるキャラ同士の会話にもそういった部分が現れています。


メモ
いま遊ぶならこれがオススメ

誕生してから長い歴史を持つ『ダンジョンズ&ドラゴンズ』ですが、最新のルールブックに基づいた入門パッケージが発売中です。スターターセット『竜たちの島ストームレック』は古代のドラゴンたちによる争いに巻き込まれるシナリオ、『デラックス・プレイ・ボックス』ではゲームマスターひとりと、プレイヤーひとりで遊べるシナリオが同梱されています。いっしょに遊ぶ友だちを集めて、原初のRPGとはどんな体験かを味わってみるのも良いでしょう。

●派生作品は何がある?

『バルダーズゲート3』のスクリーンショット。4人のパーティが崖の上から世界を見下ろしている。

『バルダーズ・ゲート3』。

『ダンジョンズ&ドラゴンズ』をデジタルゲーム化した作品も多数存在しますが、なかでも『バルダーズ・ゲート3』は高品質なグラフィックと重厚なシナリオ、個性的なキャラクターやなんでもできてしまうTRPG譲りの自由なシステムを備えた傑作です。PC(Steam/GOG)/PS5/海外Xbox Series X|S向けに発売されています。TRPGは"状況を想像しながら楽しむ"遊びですが、本作では美麗なグラフィックで世界が描かれるのが魅力です。

『Sifu』(エピソード2 - 師父 ~命が果てるまで~)

『Sifu』のスクリーンショット。老人になった主人公が敵の腹を殴っている。

次々と現れる敵をカンフー技で倒していく3Dアクションゲーム『Sifu』。本作の特徴は"死ぬと加齢する"という点です。その場で復活が可能なものの、主人公はその場でどんどん年老いていってしまいます。ある程度老いてくると、ゲームオーバーに。しかし、死ぬのは悪いことばかりではなく、体力が少なくなる代わりに一発一発の技の威力が上がるという特性もあります。

フロム・ソフトウェアの名作『SEKIRO: Shadow Die Twice』をベースとした体幹ゲージのようなシステムで緩急と緊迫感のついた絶妙なアクションが楽しめる『Sifu』は、The Game Awards、D.I.C.E. Awards、Golden Joystick Awardsなどさまざまなアワードにノミネートされたこともあります。

ゲームはストーリー要素が薄めで、基本はバトルの連続です。しかし『シークレット・レベル』は(ゲームに登場する)戦わないキャラクターである餃子屋のおばちゃんが出てきたことで、主人公の"人となり"がグッと引き出されたようでゲームのファンには嬉しい内容でした。


メモ
●いま遊ぶならこれがオススメ

『Sifu』は現在PC(Steam/Epic Games ストア)/PS5/PS4/Xbox Series X|S/Xbox One/ニンテンドースイッチ向けに配信されています。発売から年数が経っていることもあり、記事執筆時点(2025年1月時点)で60パーセントオフほどの割引が行われているほか、ゲームサブスクサービス・Game Passにも配信されているため、気軽に遊べる環境は整っています。

●派生作品は何がある?

いまのところ本作は単体のゲームで、シリーズ続編やゲームを拡張するDLC(ダウンロードコンテンツ)などもありません。しかし、『シークレット・レベル』以外にも映像化(映画化)されることが2022年に12月に発表されており、『ジョン・ウィック』の脚本を務めたデレク・コルスタッド氏や、『ソニック・ザ・ムービー』シリーズのプロデューサーを務めたドミトリー・M・ジョンソン氏が関わる実写映画が進行中。続報は途絶えていますが、見ごたえのある映像に期待したいですね。

『ウォーハンマー40000』(エピソード5 - ウォーハンマー40000 ~恐怖を知らざる者に~)

『ウォーハンマー40,000』のイメージ画像。青色が特徴の鋼鉄アーマーを着たミニチュアがたくさん並んでいる。

ミニチュアを使ったウォーゲームのなかでもとくに有名なのが、『ウォーハンマー』シリーズです。エルフやオークなどが登場するファンタジー世界のものもありますが、この『ウォーハンマー40000』は遠い未来を舞台としたハードなSFテイストです。鋼鉄のアーマーに身を包んだ屈強な兵士や、集合意識を持つエイリアンとの戦いなど、鉄臭さと血生臭さが立ち込めるような雰囲気が魅力と言えるでしょう。

"ミニチュアを使ったウォーゲーム"は、日本ではまだマニアックな遊びといった印象ですが、海外では非常に人気のあるボードゲームでメジャーです(『ポケモン』並という声も!?)。デジタルゲーム版も数多く発売していることから、大勢のゲーマーに馴染みのある本作がエピソードのひとつに選ばれた理由が想像できます。


メモ
●いま遊ぶならこれがオススメ

『ウォーハンマー40000』は、『ダンジョンズ&ドラゴンズ』と同様に、最低限ふたりで遊ぶためのセットから、いろいろなアイテムがたっぷり同梱されたセットまで複数の入門向け商品が販売されています。豪華なものは19800円と少々高めですが、最低限のものであれば6800円ほどで楽しめるほか、ゲーム以外にミニチュアを塗装するなどの楽しみかたもあります。まずは、お店で実物を見てみるのも良いでしょう。東京・愛知・大阪・福岡など日本各地に公式ストアがあり、実際に商品を見るだけでなく、体験などもできます。気になったらまずは足を運んでみましょう。

●派生作品は何がある?

『ウォーハンマー40000:スペースマリーン2』のスクリーンショット。青いアーマーを着た主人公がエイリアンの群れの上でチェーンソーを構えている。

『ウォーハンマー40000:スペースマリーン2』。

『シークレット・レベル』では、デジタルゲーム『ウォーハンマー40000:スペースマリーン』シリーズをベースとしています。そのため、遊ぶのならばデジタルゲームの最新作である『スペースマリーン2』がオススメです。『スペースマリーン2』は3人称視点のアクションアドベンチャーゲームで、超人的な力を持ったスペースマリーンの主人公・タイタスの物語が描かれます。『シークレット・レベル』の主人公も、このタイタスでした。重厚かつバイオレンスな映像と手に汗握るハードコアかつ全能感のあるアクションが楽しめます。

『パックマン』(エピソード6 - パックマン ~サークル~)

『パックマン』のスクリーンショット。青色の迷路の中を黄色いパックマンと4色のゴーストが徘徊している。

1980年代にアーケードで稼働した有名アーケードゲームです。"複雑に入り組んだ迷路上でキャラを動かし、ドット(クッキー)をすべて食べ尽くしたらステージクリア"というシンプルな内容ながら、妨害してくるゴーストがそれぞれ行動パターンが異なったり、"パワークッキー"という大きなドットを食べることで普段は追われるだけのゴーストに反撃できたりといった要素で駆け引きを奥深いものにしています。

当時、世に出た際、ゲーマーのみならず老若男女にアプローチし、もはや知らない人はいないほどのキャラクターになった"パックマン"。今回の映像化もそれが理由だろう……と思いきや、なんだか様子が異なります。というのも、『シークレット・レベル』のエピソードにおいては、普段は可愛いはずのパックマンが内臓を食い破る"化け物"とでも形容すべき存在になっているのです。こうなったのには、本作が新作ゲーム『Shadow Labyrinth』のティーザーだったという理由があります。

『Shadow Labyrinth』は戦争の遺物が残る荒廃惑星を舞台に、謎の球体"PUCK"に召喚された主人公を操作する探索型アクションです。オリジナルの可愛い『パックマン』からは想像できない世界設定ですが、ところどころに迷路のようなものがあったり、"敵を喰らう"ことがひとつの特徴となっていたりと、端々にその要素を感じさせます。果たして『Shadow Labyrinth』がどのようなゲームに仕上がっているのか、非常に気になるところです……!

今回のエピソードには考察要素もたくさんあるようで、、主人公が身にまとっていたマントには"U.G.S.F."の文字がありましたが、これはおもに一部のナムコ作品が世界を共有しているという、ある種の裏設定のようなキーワードで、『ギャラガ』、『エースコンバット3 エレクトロスフィア』などSF色の強い作品を中心に登場します。これまで『パックマン』シリーズがこの"U.G.S.F."に取り入れられたことはありませんが、『Shadow Labyrinth』では初めて接続されるかもしれません。

また、『シークレット・レベル』映像終盤のドアには名作シューティングゲーム『ゼビウス』に登場する、線と四角で構成された独自言語・通称"ゼビ語"で"Zop Gamp"と書かれています。パックマン(そして『Shadow Labyrinth』のPUCK)が口を開いた姿が『ゼビウス』シリーズに登場するとある敵に似ていたりと、考察できる要素がたくさんあるようです。今後『Shadow Labyrinth』で真相が語られるのでしょうか?


メモ
●いま遊ぶならこれがオススメ

『パックマン』は名作というだけあり、移植やリメイクの機会にも多く恵まれています。とくにオススメなのは『パックマンミュージアム+』。ルールが改変された『スーパー パックマン』、『パックマン チャンピオンシップエディション』といった作品から、『スーパーマリオブラザーズ』以前に2D横スクロールアクションを実現させた『パックランド』、独特のワイヤーアクションと挙動がクセになる『パックインタイム』など、14タイトルたっぷり楽しめるコレクションです。

●派生作品は何がある?

『パックマンミュージアム+』に入っていないなかから派生作品を選ぶと、初代プレイステーションで発売された3Dアクションアドベンチャーのリメイク『パックマンワールド リ・パック』や、ハイスピードな駆け引きが熱いクールな『パックマン チャンピオンシップ エディション2 プラス』などもおすすめです。不気味そうな『Shadow Labyrinth』とのギャップを感じてみるのも良いのではないでしょうか。

『ロックマン』(エピソード10 - ロックマン ~始まりの物語~)

『ロックマン3』のスクリーンショット。巨大なヘビロボットの攻撃を避けながら戦っている様子。

『バイオハザード』や『モンスターハンター』などで人気のカプコンがファミコン時代に誕生させた2Dアクションゲームです。もともとお手伝いロボットだった主人公が、暴走したロボットたちを阻止するために戦闘します。ボスロボットを倒すとそのボスが持っていた能力を得ることができるのが特徴で、ボスから奪った能力うまく使い分けることで攻略が楽になるという要素が盛り込まれています。

現在までに発売されているナンバリング作は11本と、長寿シリーズ化しています。今回『シークレット・レベル』において本作が選ばれたのは、国内外で長く愛されているシリーズであるというのがひとつ、また戦えないロボットが戦闘用として進化するというアツい設定が描きやすかったというのもその理由として考えられます。

『シークレット・レベル』ではゲームよりリアルなテイストになりつつも、ゲームではそれほど詳細に描かれていなかった"ロックマンが戦闘用になるまで"を詳細に描いたのはアツいポイントでした。『ロックマン2 Dr.ワイリーの謎』の名曲「Dr.WILY STAGE 1」のアレンジもワクワクさせてくれました。

ただ、出来が良かっただけに、尺がかなり短かったのは残念ポイント……! シーズン2ではさらなる続きも見てみたいところです。


メモ
●いま遊ぶならこれがオススメ

『ロックマン』シリーズは、初代から『6』(ファミコン期)までを収録した『ロックマン クラシックス コレクション』と、『7』から『10』(プレイステーション~Wii期)までを収録した『クラシックス コレクション2』が主要プラットフォームで配信されています。最新作である『ロックマン11 運命の歯車!!』も各プラットフォームで配信中です。最新作をプレイしてみるか、コレクションでたっぷり浸るか……いずれにせよ、『ロックマン』は現代でも遊べる環境が整っています。

●派生作品は何がある?

『ロックマン』は派生シリーズが多数あり、よりストーリー要素が濃くなった『ロックマンX』、少年アニメ風の世界設定でジャンルがRPGになった『ロックマンエグゼ』など人気作が多数存在します。記事執筆時点(2025年1月時点)では、3Dアクションアドベンチャーの『ロックマンDASH』と『エグゼ』の後継作である『流星のロックマン』以外は現行機でほぼ全作プレイできます。シリーズごとにかなりテイストが異なるので、あなたのお気に入りを見つけてみてはいかがでしょうか。

ゲームファンならば『シークレット・レベル』はおすすめ!

『シークレット・レベル』の各エピソードの完成度自体は玉石混交といった感じでしたが、そのコンセプトからワクワクさせてくれる楽しい映像作品でした。基本的に原作ゲームの知識がなくとも視聴には問題はありませんが、視聴後にゲームを遊ぶと、「これがあのように解釈されたのか!」と驚きをもって楽しめるかもしれません。

筆者個人的には、日本において遊ぶのがやや厳しかったり、そもそも現在において遊ぶ手段が乏しい『New World』、『Concord』、『Unreal Tournament』の3エピソードが好みでした。どれから観るか悩んでいる方は、ぜひこの3つをおすすめします。

©Amazon MGM Studios