
重要なポイント
『マインクラフト』には、統合版とJava版のふたつのバージョンがあります。統合版の対応機種は、パソコン(Windows)やゲーム機、スマホなど。一方、Java版が対応しているのはパソコンのみです。統合版とJava版は基本的なゲーム内容や遊びかたは同じですが、アイテムの機能や仕様など細かい部分に違いがあります。
『マインクラフト』(以下、『マイクラ』)には、統合版とJava版のふたつのバージョンがあります。そのため、「『マイクラ』で遊びたいけどどっちを買えばいいのかわからない」と悩んでいる人も多いと思います。
本記事では、『マイクラ』の統合版とJava版の違いや、各バージョンがどんな人にオススメなのかを解説します。
統合版とは
統合版とは、パソコン、家庭用ゲーム機、スマホなどさまざまなハードで遊べるバージョンのこと。以前はゲーム機ごとに異なるバージョンがリリースされていましたが、2017年に「Minecraft Bedrock Edition」として統合されたため、"統合版"と呼ばれています。統合版のおもな特徴は以下のとおりです。
①パソコン(Windows)やスマホ、家庭用ゲーム機で遊べる
統合版の最大の特徴は、パソコン(Windows)やスマホ、Nintendo Switch、プレイステーション5などさまざまなプラットフォーム(ゲーム機・ハードウェア)で遊べるところです。手持ちのゲーム機で『マイクラ』のソフトを購入(またはダウンロード)すればいいので、新たにゲーム機を買う必要もありません。
プラットフォームによって操作方法が異なります。たとえば、パソコンはキーボードとマウスを使い、家庭用ゲーム機はコントローラーを使用します。ゲーム機をいくつか持っている人は、自分がプレイしやすいハードを選ぶのがオススメです。
②異なるプラットフォーム間でクロスプレイを楽しめる
統合版はクロスプレイ(異なるプラットフォーム間でオンライン対戦や協力プレイができる機能)に対応しているので、異なるゲーム機間でのマルチプレイが可能です。家族や友だちなどといっしょにオンラインで建築を楽しんだり冒険に出かけたり、と協力プレイで自由に『マイクラ』を楽しめます。
クロスプレイに対応しているのは統合版のみです。Java版は非対応なので、もしもクロスプレイを前提に楽しみたいと思っているなら、統合版を購入しましょう。
③スペックの低いハードでも遊べる
端末に負荷がかかるプログラミング言語が使われていないため、比較的スペックが低いハードでも問題なく遊べます。パソコンでプレイする場合、スペックに不安があるときは統合版を選ぶといいでしょう。
・統合版で遊ぶ際のパソコンの必要スペック
項目 | 最低スペック | 推奨スペック |
OS | Windows 10 バージョン 19041.0 以降 | Windows 10バージョン 19041.0 以降 |
CPU |
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RAM | 4GB | 8GB |
GPU |
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④アドオンを利用できる
"アドオン"とは、『マイクラ』の世界をカスタマイズできる機能です。いわゆる、拡張機能のようなもので『マイクラ』に新たな要素を付け加えることが可能です。
アドオンを利用することで、持ち物の中身を整理できる、力尽きたときに生成される墓石のなかにアイテムが保管される、ほかのバイオームにテレポートできる絵画を設置できる、といった機能を追加できます。
Java版とは
パソコン(WindowsやMacなど)でのみ遊べるバージョンです。文字通り"Java"というプログラミング言語を使って作られていることからJava版と呼ばれています。Java版のおもな特徴は以下のとおりです。
①パソコンでのみプレイ可能
統合版はパソコンや家庭用ゲーム機、スマホなどさまざまなハードでプレイできますが、Java版はパソコン(Windows、macOS、Linux)でのみプレイ可能となっています。
また、Javaを使って作られているためパソコンのスペックも重要です。
・Java版で遊ぶ際のパソコンの必要スペック
項目 | 最低スペック | 推奨スペック |
OS |
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CPU |
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RAM | 2GB | 4GB |
GPU |
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"最低スペック"はソフトが最低限動くスペックとなっているので、画面のカクつきなどのラグが発生する可能性があります。ゲームを快適にプレイしたい場合は、推奨スペック以上のパソコンを用意することをオススメします。
②MOD(モッド)を導入できる
"MOD"(モッド=変更・修正を意味するModificationの略)とは特別な機能や遊びかたを追加できる追加プログラム(改造プログラム)です。新しいルールや世界を追加したり、地図を常時表示させたりと『マイクラ』を自由自在にカスタマイズすることができます。MODは、インターネット上でたくさん公開されていてそのほとんどが無料で使えます(一部有料)。
『マイクラ』のMODは公式から認められていますが、作成しているのは個人ユーザーです。さまざまな個人開発者が作成しているため、MOD同士が競合することもあり、ソフトが起動しなくなる可能性もゼロではありません。公式からのサポートもないので、MODを導入する際は自己責任で行うことを覚えておきましょう。
③オリジナルのスキンを作れる
Java版では服装やアクセサリーなどのスキンをひとつひとつ色を変更して作ることが可能です。なお、統合版ではスキンの候補から選んで作成するしかできません。
④マルチプレイができる
クロスプレイは非対応ですが、パソコン(Java版)同士のマルチプレイは可能です。友だちといっしょにエンダードラゴンを倒したり大規模な建築を楽しんだりできるので、プレイの幅が広がります。
⑤統合版とは互換性がない
統合版とJava版は互換性がないため、クロスプレイはできません。友だちや家族といっしょに『マイクラ』をプレイしたい場合は、事前にどちらのバージョンを購入するかを決めておく必要があります。
統合版とJava版の基本的な遊びかたは同じ
『マイクラ』の統合版とJava版には前述のような特徴がありますが、基本的なゲーム内容や遊びかたに違いはありません。建築を自由に楽しめるクリエイティブモードや、敵と戦いながら冒険を楽しめるサバイバルモード、どちらもプレイ可能です。
しかし、ゲームの仕様に若干の違いがあります。たとえば、Java版だとオフハンド(左手)に松明や作物などいろいろなアイテムを持てますが、統合版では地図や盾など限られたものしか持つことができません。
ほかに、体力の回復速度や攻撃方法の種類など細かい部分の仕様にも違いがあるようです。
『マイクラ』統合版がオススメな人
『マイクラ』の統合版がオススメな人は、以下のような人です。
- スマホやゲーム機でプレイしたい
- 外出先でも遊びたい
- 友だちや家族といっしょにプレイしたい
- 違うゲーム機どうしでクロスプレイをしたい
- 『マイクラ』を気軽に始めたい
- 難しい設定は苦手
統合版はパソコンだけでなく、ゲーム機やスマホなどさまざまなハードに対応しています。そのため、外出先でも『マイクラ』を楽しみたいという人にはとくにオススメです。また、低いスペックでも動作に支障なく遊べるほか、細かい設定も不要で気軽にプレイできるので、これから『マイクラ』を始めるという人にも向いています。
『マイクラ』Java版がオススメな人
『マイクラ』のJava版がオススメな人は、以下のような人です。
- パソコンでプレイしたい
- 外出先でプレイする予定がない
- オリジナルのスキンを作りたい
- MODを使って細かく設定したい
- サーバーの設定などに抵抗がない
Java版はMODを導入でき、新たなルールや世界などを付け加えることができます。拡張性が高いため、『マイクラ』をとことん楽しみたい人にはぴったりのバージョンです。しかし、ある程度のパソコンの知識が必要となり、スペックも重要になってきます。Java版が動作する環境を持っていてパソコン操作が得意な人は、Java版を選ぶといいでしょう。
プレイする環境がパソコン(Windows)であれば、統合版とJava版の両方のバージョンを一度に入手できる「Minecraft: Java & Bedrock Edition for PC」を購入するのがオススメです。わざわざふたつのバージョンを購入する手間もなく、コストも抑えられます。