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シリーズ過去作&最新作『6』から探る、『Call of Duty: Black Ops』の魅力 

世界中の人々に愛される『CoD:BO』シリーズ

ライター /

重要なポイント

『Call of Duty: Black Ops』シリーズは、さまざまな極秘任務を題材にした人気FPS。キャンペーン、マルチプレイ、ゾンビの3モードを軸に多くのファンを魅了してきた。過去にリリースされたナンバリングシリーズ5作品および、最新作『Call of Duty: Black Ops 6』から、その魅力を深掘りする。

『Call of Duty: Black Ops(コール オブ デューティ ブラックオプス)』(以下、『CoD:BO』)シリーズは、世界的な人気を誇るFPS『Call of Duty(コール オブ デューティ)』(以下、『CoD』)の派生作品のなかでも、明かされることのない極秘任務"ブラックオプスミッション"を題材にした作品である。

冷戦下や未来など、さまざな"時代"を扱っているシリーズでもあり、実在する銃器で撃ち合うものもあれば、SF映画のように飛び回りながら架空の武器を使ったりと、作品によっては雰囲気や戦い方も大きく変化している。

そんな『CoD:BO』シリーズの魅力を、タイトルごとに深堀りしていく。

記憶をさかのぼり謎を解き明かす衝撃作『Call of Duty: Black Ops』(2010年)

『Call of Duty: Black Ops』パッケージ画像

© Activision Publishing, Inc.

第1作目となる『Call of Duty: Black Ops』の舞台は、1960年代の冷戦時代。キャンペーンモードではアメリカCIA特殊部隊によるブラックオプスミッションが描かれ、CIA所属のアレックス・メイソンやフランク・ウッズをはじめとする、のちのシリーズでも活躍するキャラクターたちが登場。そして物語は、主人公のアレックスが拘束されている状態からスタートする。正体不明の相手から急に謎の数字を見せられ尋問されるなど、混乱するアレックスと同じ視点でゲームを体験することができ、記憶をたどりながら自身が置かれている状況を解き明かしていくストーリー展開は多くのプレイヤーを夢中にさせた。

また、アレックスはゲーム開始時のメインメニューでも拘束されているのだが、特定のコマンドを入力することで拘束具を外し、部屋のなかを自由に動くことも可能。置いてあるPCにキーワードを入力することで往年のテキストアドベンチャーゲーム『Zork(ゾーク)』が遊べるようになるなど、イースターエッグ的な要素も存在した。

『CoD』シリーズ初、未来を描いた『Call of Duty: Black Ops 2』(2012年)

『Call of Duty: Black Ops 2』パッケージ画像

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『Call of Duty: Black Ops 2』は、『CoD』シリーズ初となる2025年の"未来"を描いた作品。未来が舞台ということで架空の武器も数多く実装されている。また前作のキャラクターが登場するキャンペーンモードでは、未来と過去(冷戦時代)が交錯するようなストーリーが展開。シリーズで初めてマルチエンディングが採用されるなど意欲的な作品となっている。

そして、マルチプレイモードでは新たに"Pick10"と呼ばれるシステムが登場。これは、武器の装備、PERKの選択により消費されるコストを上手くやりくりし、10コスト内で自由にロードアウトをカスタマイズできるようになるシステムだ。プレイヤーからの評価も高く、のちの『CoD:BO』シリーズにも採用されている。

SF映画の戦闘を彷彿させる『Call of Duty: Black Ops 3』(2015年)

『Call of Duty: Black Ops 3』パッケージ画像

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『Call of Duty: Black Ops 3』では時代がさらに進み2065年へ。戦闘は、ジェットパックを使用して飛び上がったり、ウォールランで壁を走るなど、近未来感溢れるものへと様変わりした。

くわえて、マルチプレイにはプレイヤーが操作する兵士として"スペシャリスト"が新たに登場。壁の向こう側にいる敵を透視したり、ヒットした相手が即死するリボルバーを撃てるなど、おのおのが固有の装備、アビリティを持っており、プレイヤーは状況に合わせて好きなスペシャリストを選択して戦うことができる。

初のバトルロイヤルモード実装『Call of Duty: Black Ops 4』(2018年)

『Call of Duty: Black Ops 4』パッケージ画像

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『Call of Duty: Black Ops 4』(『CoD:BO4』)はマルチプレイに注力した作品としてリリース。Pick10やスペシャリストといったシリーズでも人気の要素は引き継ぎつつ、武器に固有の追加効果を与えられる"オペレーターMOD"という新要素が追加された。

そして、本作から新たにバトルロイヤルモードも実装。『CoD』のバトルロイヤルといえば、誰でも無料で楽しめる『Call of Duty: Warzone』(2020年)がおなじみだが、それよりも前に"BLACKOUT"というモードで、100人のプレイヤーたちによる生き残りをかけた戦いが繰り広げられていた。

冷戦時代へ立ち返り初代のオマージュも見られた『Call of Duty: Black Ops Cold War』(2020年)

『Call of Duty: Black Ops Cold War』パッケージ画像

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5作目となる『Call of Duty: Black Ops Cold War』では冷戦時代へと回帰し、『CoD:BO2』ぶりとなるCIA特殊部隊のメンバーが登場。キャンペーンモードでは彼らの一員としてブラックオプスミッションを遂行し、初代『CoD:BO』と『CoD:BO2』の過去編のあいだを描いた物語を追体験できる。また、初代『CoD:BO』を思わせる展開や演出が盛り込まれているのも特徴的で、シリーズをプレイしてきた人にとってはより刺激的なストーリーとなっている。

ゾンビモードは『CoD:BO4』でこれまで続いていたストーリー(エーテルの物語)にひと区切りがつき、新たにダークエーテルの物語がスタート。プレイ時に好きな武器を持ち込めるようになるなど、さまざまな要素が見直され、高難易度な印象だったゾンビモードがこれまでよりも取っつきやすいゲーム性へと進化を遂げた。

時代は冷戦から湾岸戦争へ『Call of Duty: Black Ops 6』(2024年)

『Call of Duty: Black Ops 6』画面写真

© 2024 Activision Publishing, Inc.

『CoD:BO』シリーズでは約4年ぶりとなる待望の最新作(2024年10月25日発売予定)。キャンペーンモードでは冷戦が終わり湾岸戦争の火ぶたが切られる1990年代初期より物語が展開される。時系列的には『CoD:BO2』の過去編よりもあとの時代で、公開されたトレーラーには車イスに座るウッズの姿も。『CoD:BO2』の過去編といえば、ウッズと敵組織のボスであるラウル・メネンデス、そしてアレックスの息子デイビッドたちの因縁の始まりが描かれており、『CoD:BO6』ではそのことに関しての言及はあるのか非常に気になるところだ。

システム面では、キャラクターの動きに"オムニムーブメント"と呼ばれる革新的な要素が取り入れられている。これにより、あらゆる方向にダッシュ、スライディング、ダイビングが可能になり、戦闘はよりアクティブになることが予想される。また、マルチプレイでは人気の高い3レーン構造のマップが多く実装され、過去に好評だったシステムが復活することも明らかになっており、これまでにない革新的新要素を取り入れつつ、シリーズファンのツボもしっかり押さえた作品となっている。

さらに、本作は月額制の"XBOX GAME PASS"を利用することで、発売日から無料でプレイすることが可能。シリーズとしては初めてGAME PASSに追加されることもあり、『CoD』に興味がある人ならば、より気軽にプレイできるはずだ。これがきっかけで『CoD』のプレイ人口がさらに増加することも十分考えられる。個人的には『CoD:BO6』からシリーズを始めたというファンが増えてくれることにぜひ期待したい。

新しい刺激を提供し続けてくれる『CoD:BO』シリーズ

作品ごとに異なる顔を持つ『CoD:BO』だが、10年以上続くシリーズとして多くのファンを獲得し続けてきたのには、3つのメインコンテンツである"キャンペーン"、"マルチプレイ"、"ゾンビモード"の存在が大きいだろう。オリジナルのストーリーが楽しめるキャンペーン、複数のプレイヤー達と勝敗を競うマルチプレイ、謎解きをしながら限られたアイテムでゾンビの群れを撃退していくゾンビモードと、これらのコンテンツは一部のタイトルを除いて、『CoD:BO』の大きな三本柱としてプレイヤーを楽しませてきたといっても過言ではない。

また、『CoD』シリーズにおいて、初の"バトルロイヤル"モードが実装されるなど、本家の『CoD』シリーズを語るうえでも欠かせない要素も数多く盛り込まれている。

そんな、『CoD:BO』シリーズをプレイし続けるファンに対して、新しい刺激を提供し続けてきたことこそ、これまで長くに渡って愛され続けているゆえんなのかもしれない。

© Activision Publishing, Inc. ACTIVISION、CALL OF DUTYおよびCALL OF DUTY BLACK OPSはActivision Publishing, Inc.の商標です。その他の商標や製品名はその所有者に帰属します。

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