
重要なポイント
2025年9月25日(木)~28日(日)にかけて、千葉県・幕張メッセで開催された"東京ゲームショウ2025"(以下、TGS2025)。
TGS2025ではASUSの"ROG Ally X"やMSIの"Claw A8"など最新ポータブルゲーミングPCが多数出展されていた。
Steam Deckに続く人気機種が登場し、外出先でもSteamやPCゲームを楽しめる時代に。ゲーミングPC市場拡大のなか、持ち運び可能な高性能モデルに注目が集まっている。
かつての日本市場は「パソコンでゲームを遊ぶ人がいない」、「日本は家庭用ゲーム機市場が大きいので、パソコンでゲームを遊ぶ文化がない」なんて言われていた。ところがここ10年ほどでその状況は大きく変わった。
いまや小学生ですら「Nintendo Switchの次はゲーミングPCがほしい」、「キーマウ(キーボードとマウス)で遊びたい」と言い出すほど、日本でも"パソコンでゲームを遊ぶ"ことが当たりまえになってきた。
そんな日本のゲーミングPC市場において、いま話題になっているのがポータブルゲーミングPCだ。
一般的なノートパソコンよりもかなり小さく、本体を手に持って遊ぶSwitchのようなタイプが増えている。価格はSwitchを上回り、通常のパソコン並みかそれ以上だが、Steamのゲームをいつでもどこでも楽しめるのは頼もしいかぎり。
TGS2025では、そんなポータブルゲーミングPCの新モデルがいくつか出展されていた。本記事では、注目のニューフェイスをまとめて紹介する。
ASUS×マイクロソフト共同開発、ROG Xbox Ally Xとは?

まずは、TGS2025で大注目だったASUSのROG Xbox Ally Xを紹介しよう。
"Xbox"の名前を冠しているとおり、ASUSとマイクロソフトが共同で開発したポータブルゲーミングPCで、2023年に発売されたROG Allyシリーズの最新機種となる。
Windowsマシンでありながら"ゲーム機"としての扱いやすさに特化しており、本体を起動させると即ゲームライブラリを表示させるXboxアプリが起動する。インストールされているすべてのゲームを一元管理できるのは、とても便利だ。
AI対応の省電力&高パフォーマンスのモバイル向けCPUを搭載しており、昨今のゲームならほぼ問題なく遊べる。

また、本体左右のグリップ部分はXbox ワイヤレス コントローラーのデザインを参考にしたものになっており、手にしたときのフィット感は、これまでの携帯ゲーム機にはない持ちやすさを感じた。
本記事で紹介しているROG Xbox Ally Xは上位モデルで、標準モデルのROG Xbox Allyも同日発売。こちらは性能はちょっと落ちるが、価格がかなり抑えられている。
▼ROG Xbox Ally X / ROG Xbox Ally 製品概要
| 項目 | 内容 |
| メーカー | ASUS JAPAN |
| CPU | AMD Ryzen AI Z2 Extreme / AMD Ryzen Z2 A |
| メモリ | 16GB / 24GB |
| ストレージ | 512GB / 1TB |
| ディスプレイ | 7インチ(1920×1080) |
| サイズ | 290 × 121 × 27.5~50.9ミリ |
| 重量 | 715g / 670グラム |
| 価格 | 139800円(税込) / 89800円(税込) |
| 発売日 | 2025年10月16日 |
MSIのClaw A8は8インチの大画面! パフォーマンスもよし!!

MSIのClaw A8は、2025年8月に発売されたばかりの最新機種だ。
横持ちのストレートタイプとしては、搭載されているディスプレイが大型の8インチサイズ(ちなみにSwitch 2は7.9インチ)。サイズは幅が約300ミリと、今回紹介している本体サイズのなかではいちばん大きい。イメージ的にはPlayStation Portalリモートプレイヤーと同じくらいだ。

CPUはAI機能こそ搭載していないが、半導体メーカーのAMD社によるモバイル向けCPUのなかでは最新にして上位クラスのもの。また冷却システムは"超効率・超静音・超冷却"を売りにしており、長時間プレイしてもパフォーマンスが落ちにくい設計なのも大きな特長と言えよう。
▼Claw-A8-BZ2EM-401JP 製品概要
| 項目 | 内容 |
| メーカー | MSI |
| CPU | AMD Ryzen Z2 Extreme |
| メモリ | 24GB |
| ストレージ | 1TB |
| ディスプレイ | 8インチ(1920×1200) |
| サイズ | 299.5 × 126.2 × 24 ミリ |
| 重量 | 763.5グラム |
| 価格 | 159800円 (税込) |
| 発売日 | 2025年8月28日 |
ONEXPLAYER X1 Airはタブレット型ゲーミングPC

今回紹介するなかではディスプレイが10インチ以上ともっとも大型なのが、このONEXPLAYER X1 Airだ。
タブレットとして使うことができ、本体の両サイドにコントローラーを直接接続することで両手持ちを実現している。
コントローラーを取り外して、蓋にもなるキーボードを取り付ければ、もう見た目はノートパソコン。キーボードもタッチタイピングが苦でない十分な大きさなので、仕事においても活躍できそう。

イラストなどクリエイティブな作業をする場合は、キーボードとコントローラーを外してタブレット状態で作業をするもよし。ビジネス+クリエイティブ+ゲームと、贅沢な"3 in 1"仕様となっているので、1台であれもこれもやりたいという人にオススメの一品だ。
▼OneXPlayer X1 Air 製品概要
| 項目 | 内容 |
| メーカー | One-Netbook Technologies |
| CPU | Intel Core Ultra 7 258V / Intel Core Ultra 5 228V |
| メモリ | 32GB |
| ストレージ | 512GB / 1TB / 2TB |
| ディスプレイ | 10.95インチ(2560×1600) |
| サイズ | 252×163×14ミリ |
| 重量 | 837グラム |
| 価格 | 178000円(税込) / 208000円(税込) / 228000円(税込) |
| 発売日 | 2025年10月31日 |
ニンテンドーDS風の2画面ゲーミングPC、AYANEO FLIP 1S

AYANEO FLIP 1Sは、まるでニンテンドーDSのような2画面タイプのゲーミングPC。
その見た目の通り上下それぞれにディスプレイがあるのが特徴だ。
下のサブディスプレイはキーボードにもなればタッチパッドにもなるし、攻略サイトや動画を表示させることもできるので、ゲームを遊ぶときにさまざまなサポート役として使える。

幅は180ミリ、重さは700グラムと、今回紹介するなかではいちばんコンパクトなサイズ。バッグからすっと取り出せば、「あれ? それは……パソコンなの?」と注目を浴びること間違いなし。
▼AYANEO FLIP 1S 製品概要
| 項目 | 内容 |
| メーカー | AYANEO |
| CPU | AMD Ryzen AI 9 HX 370 / AMD Ryzen 7 8840U |
| メモリ | 8GB / 16GB / 32GB / 64GB |
| ストレージ | 1TB / 2TB |
| メインディスプレイ | 7インチ(1920×1080) |
| サブディスプレイ | 4.5インチ(1620×1080) |
| サイズ | 180×102×29.3ミリ |
| 重量 | 655グラム |
| 価格 | 168000円(税込) / 258000円(税込) / 288000円(税込) |
| 発売日 | 2025年11月中旬 |
最新モデルのGPD WIN5、ついにキーボード廃止、ゲーム特化仕様に進化!

GPD WINシリーズは、2016年から始まったポータブルゲーミングPCで、いわば昨今のポータブルゲーミングPCの礎を築いてきたシリーズだ。これまでは必ずキーボードが内蔵されていたのだが、このGPD WIN5ではついにキーボードを外し、よりゲームプレイに特化した仕様になった。
その特長は、何と言ってもポータブルだからといって一切の妥協をしていない高性能なスペックだ。
たとえは『モンスターハンターワイルズ』は快適に遊ぼうとするとかなり高いPCスペックが要求されるのだが、本機なら"推奨環境"より上の"高"で滑らかに動く。

また、バッテリーを外付けにしたのは思い切った仕様だ。背面にカチャっと直接接続することができし、取り外して有線接続もできる。ACアタプターから直接給電が可能なら、完全に取り外して動作させることも可能だ。
価格は最上位機種で30万円以上になりそうで(2025年9月現在は価格未発表)、今回紹介したなかではいちばん高額。ポータブルでも一切妥協したくない人は、ぜひこれを手にしてほしい。
▼GPD WIN 5 製品概要
| 項目 | 内容 |
| メーカー | GPD |
| CPU | AMD Ryzen AI Max+395 / AMD Ryzen AI Max385 |
| メモリ | 32GB / 64GB / 128GB |
| ストレージ | 1TB / 2TB / 4TB |
| ディスプレイ | 7インチ(1920×1080) |
| サイズ | 267×111.6×24.21ミリ |
| 重量 | 565グラム(本体のみの重さ。外部バッテリーを接続すると約940グラム) |
| 価格 | 未定(20万台前半から30万台前半を想定) |
| 発売日 | 2025年冬 |
ポータブルゲーミングPCが熱い! まさに、ほしいときが買いどき!
TGS2025で出展されたポータブルゲーミングPC以外にも、LenovoのLegion GoやValveのSteam Deckなど、各メーカーからさまざまな機種が発売されている。
毎年のように新機種が登場するため、買い時を迷いがちだ。しかし、この手のハードは"ほしいときが買いどき"。気になる機種があれば、量販店などで実際に触ってみよう。そのまま「これ、ください」なんてなるかも!?

