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ファイナルファンタジーVII

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壱番魔晄炉


作成日 2025 年 04 月 08 日

編集を提案

壱番魔晄炉は、ミッドガルの周囲に配置された8つの大型魔晄炉のうちのひとつである。壱番街に位置し、神羅電気動力株式会社(神羅カンパニー)によって建設され、星から魔晄を抽出して都市のエネルギーへと変換するために使用されている。

これはミッドガルに2番目に建設された魔晄炉であり、『ファイナルファンタジーVII』および『ファイナルファンタジーVII リメイク』の物語において中心的な役割を果たしている。壱番魔晄炉はまた、エコテロリスト集団アバランチが実行する最初の爆破任務の標的でもある。この場所は両作品の冒頭の舞台として登場し、いくつかのスピンオフ作品にも登場している。

歴史

『ファイナルファンタジーVII』のまえ

壱番魔晄炉は、零番街の完成後に建設された。これはミッドガルで建設された2番目の魔晄炉であり、都市インフラの最初期の一部である(ミッドガルの建設開始とともに零番魔晄炉がさきに建設された)。この魔晄炉は、高層プレート都市およびその下にあるスラム街のいずれよりも古く、神羅による拡張とミッドガルのエネルギー網の開発における初期段階を示している。

オリジナルの時間軸

オリジナルの『ファイナルファンタジーVII』では、壱番魔晄炉は開幕ミッションの舞台となっており、バレット・ウォーレスをリーダーとし、クラウド・ストライフ、ビッグス、ウェッジ、ジェシーが加わったアバランチは、爆弾を設置して神羅の活動を妨害するために魔晄炉へ侵入する。

警備兵や機械を突破した後、一行はロボット型防衛ユニット"ガードスコーピオン"と遭遇し、これを撃破する。爆弾を設置した後、グループは魔晄炉の爆発から脱出する。この爆発により周辺地域に甚大な被害が発生し、民間人にも犠牲が出ることとなり、アバランチと神羅の対立が大きく激化する。

『ファイナルファンタジーVII リメイク』の時間軸

『ファイナルファンタジーVII リメイク』では、壱番魔晄炉での出来事はオリジナルと同じ基本構成に従っているが、シーンやキャラクターのやり取りが拡張されている。アバランチのメンバーたちはより深く描かれ、詳細な会話や交流によって、それぞれの性格や関係性が際立っている。

バレットはクラウドに対して警戒を続け、作戦中もあからさまな不信感を示す。作戦の最中、クラウドは黒い羽の出現によって示唆されるセフィロスに関する幻視を経験する。ガードスコーピオンを倒し、爆弾を設置した後、爆発は予想以上の大きな破壊をもたらす。

アバランチは当初、それを計算ミスによるものと考えるが、のちに神羅が自動兵器を用いて爆発を意図的に増幅させ、グループに罪をなすりつけようとした可能性が示唆される。爆発によって壱番街および八番街一帯に火災と大規模な破壊が広がる。

地理と構造

全体構造

壱番魔晄炉は、ミッドガルの周縁に建設された8つの同一設計の魔晄炉のうちのひとつである。各魔晄炉は直径約600メートルで、同様の設計が採用されている。魔晄への曝露リスクを低減し、情報漏洩を防ぐため、労働や警備を含む魔晄炉の大部分の運用は自動化されたシステムによって行われている。

主要エリア

  • 壱番魔晄炉駅:駅のプラットフォームは、『ファイナルファンタジーVII』および『ファイナルファンタジーVII リメイク』の両方で最初に訪れる場所である。ここには電車のプラットフォーム、自動販売機、広告ポスター、改札機がある。上階の駅エリアでは、作戦開始前にクラウドがアバランチのメンバーと合流する。
  • 魔晄炉敷地:魔晄炉の敷地は、金属パイプ、倉庫構造物、建設機器で満たされた立ち入り制限区域であり、壁に囲まれている。中央の建物には時計塔があり、近くの制御スイッチを操作することで魔晄炉への通路にアクセスできる。
  • 魔晄炉通路:この金属製の通路は都市の高所に吊り下げられており、壱番街および八番街と壱番魔晄炉をつないでいる。施設への主要な進入経路として機能している。
  • 内部:魔晄炉の内部には、機械や端末で満たされた複数の部屋がある。このエリアにあるエレベーターを使用すると、施設の下層へ移動できる。
  • 設備アクセス:このエリアは暗いレンガ壁で構成されており、武器庫と非稼働状態のスイーパーユニットがある。このセクションの廊下は魔晄貯蔵エリアへ直接つながっている。
  • 魔晄貯蔵:魔晄貯蔵は、パイプや温度調節用のファンが設置された大きな部屋である。貯蔵された魔晄からの煙は換気口を通じて外部に排出されており、魔晄炉の外からもその様子が確認できる。
  • 足場:貯蔵エリアの上部には、照明や露出した配線を備えた吊り下げ型のプラットフォームが網の目のように広がっている。プラットフォームの下には魔晄が流れており、このエリアの移動は危険を伴う。
  • コア:魔晄貯蔵エリア内に位置するコアは、クラウドとバレットが爆弾を設置し、ガードスコーピオンと戦う場所である。コアは魔晄の上に吊り下げられた細い通路で接続された大型の円筒状構造物である。

ゲーム内での登場

『ファイナルファンタジーVII』

壱番魔晄炉は、『ファイナルファンタジーVII』における最初のダンジョンとして、オープニングミッションに登場する。プレイヤーはクラウドを操作し、バレットとともに施設に侵入して爆弾を設置する。

遭遇する敵には、警備兵、モノドライブ、ガードハウンド、ファーストレイが含まれる。ミッションは、ガードスコーピオンとのボス戦で締めくくられる。爆弾が設置され、グループが脱出した後、魔晄炉は爆発する。この場所はゲームの後半で再訪することはできない。

『ファイナルファンタジーVII リメイク』

『ファイナルファンタジーVII リメイク』では、壱番魔晄炉はオープニングチャプターに登場する。エリアはオリジナルと比べて大幅に拡張されており、駅、上部プラットフォーム、魔晄炉敷地などが含まれている。

プレイヤーはおもにクラウドを操作し、作戦の途中からバレットが加わる。遭遇する敵には、モノドライブ、ガードハウンド、スイーパー、戦闘員が含まれる。チャプターはガードスコーピオンとのボス戦で締めくくられる。戦闘後、キャラクターたちは魔晄炉の崩壊とともに脱出する。

その他の登場

『ファイナルファンタジーVII 体験版』

壱番魔晄炉は、オリジナルの『ファイナルファンタジーVII 体験版』のふたつのバージョンに登場する。一方のバージョンではエアリスがプレイアブルキャラクターとして登場し、もう一方ではティファが登場する。これらの体験版は爆破ミッションを扱っており、アバランチが魔晄炉から脱出する場面で終了する。

『ファイナルファンタジーレコードキーパー』

『ファイナルファンタジーレコードキーパー』では、壱番魔晄炉は伍番魔晄炉へのアクセスを解放するダンジョンとして登場する。このダンジョンには複数の敵タイプが登場し、難易度設定が用意されており、クリアすることでさまざまな報酬が得られる。

『ファイナルファンタジー ブレイブエクスヴィアス』

壱番魔晄炉は『ファイナルファンタジー ブレイブエクスヴィアス』において言及されているが、ロケーションとしては完全には作り込まれておらず、現在はまだ仮の状態として存在している。

舞台裏

『ファイナルファンタジーVII』の開発中、チームは壱番魔晄炉におけるオープニング映像からゲームプレイへのスムーズな移行を実現するうえで困難に直面した。シナリオディレクターの鳥山求氏は、のちにこの作業によるストレスのために駅に関する夢を繰り返し見ていたことを回想している。

クラウドとセフィロスが魔晄炉の本質について語り合うというシーンが当初は計画されていた。シーン自体はカットされたが、「これはただの魔晄炉じゃない」というクラウドのセリフが、削除された内容を示唆する形で残されている。

ゲームの初期PC版では、列車が駅に到着するオープニングカットシーン中にゲームがクラッシュする不具合が時折発生した。この問題は開発の終盤に発見され、急遽修正が施された。

シナリオコーディネーターの大石真奈美氏は、通勤者にとって現実的な方向感覚を反映するよう、駅周辺のマップ名称に細心の注意を払って命名した。