【TIGS 2025】まだ見ぬ素敵なゲームとの出会いがここにある! インディーゲームの祭典"TOKYO INDIE GAMES SUMMIT 2025"会場レポート

2025年3月8日(土)~9日(日)、東京・吉祥寺で開催!

ライター /

重要なポイント

2025年3月8日(土)~9日(日)にかけて、吉祥寺・武蔵野公会堂で開催されたインディ―ゲームイベント、"TOKYO INDIE GAMES SUMMIT 2025"。その一般公開日にあたる9日(日)の現地会場レポート。約200タイトルの出展者ブースが配置されたメイン会場の熱狂ぶりと、ゲームにまつわるさまざまな催しを実施したサブ会場の盛り上がりを、本イベントに出展者として参加した『FREEZIA』クリエイター・Sassan03さんへのインタビューとともにお届け。

インディーゲームを中心としたクリエイターが一堂に会するイベント"TOKYO INDIE GAMES SUMMI 2025"(以下、TIGS 2025)。

メイン会場となった東京・吉祥寺にある武蔵野公会堂と、吉祥寺東急REIホテル(以下、東急REIホテル)には、合計して約200タイトルのクリエイターブースが出展。さらにJR吉祥寺駅周辺の商業施設である吉祥寺マルイや、キラリナ京王吉祥寺など6つの施設をサブ会場とし、インディーゲームにまつわるさまざまな催しが実施された。

本記事では、多数の来場者で大盛り上がりとなった、一般公開日3月9日(日)の会場の模様をお届けします。

個性爆発! 新進気鋭のゲームクリエイターが吉祥寺に集結!

インディーゲームイベント『TOKYO INDIE GAMES SUMMIT 2025』のメイン会場のひとつ、武蔵野公会堂の外観。
©PINION

メイン会場のひとつとなった、武蔵野公会堂。

TIGS 2025のメイン会場である武蔵野公会堂、および東京REIホテルは、どちらもJR吉祥寺駅南口から徒歩2分程度という好立地。

武蔵野公会堂では2~3階の会議室を貸し切って設置された、大小45個の出展ブースが来場者を待ち受けていました。

本イベントにブース出展するゲームクリエイターは、長机ひとつぶんのスペースを思い思いに装飾し、そこに自作したゲームの展示(試遊)や即売を行うことが可能。出展費用は無料と、クリエイターファーストが徹底されたイベントになっています。

インディーゲームイベント『TOKYO INDIE GAMES SUMMIT 2025』のメイン会場、武蔵野公会堂の会議室内が来場者で賑わう様子。

©PINION

ひとたび会場内に足を踏み入れれば、あたり一面が人の海。一瞬で上着を脱ぎ捨てたくなるほどの異様な熱気に圧倒されたのもつかの間、出展者・来場者の双方からは極めてアットホームな雰囲気が醸し出されていました。

それもそのはず、本イベントではリリース済みのゲームの即売を行うブースに比べ、リリースまえのゲームの展示および試遊の提供を行うブースが多数を占めています。

ですから、出展者側の「自身が手掛けたゲームをひとりでも多くの人に遊んでほしい」という熱意と、来場者の「未知のゲームたちとの出会いを心ゆくまで楽しみたい」という好奇心が混じり合う空間となっており、人口密度の高さとは裏腹に不思議な居心地の良さを感じたのだろう……というのが筆者の見解です。

インディーゲームイベント『TOKYO INDIE GAMES SUMMIT 2025』のメイン会場のひとつ、東急REIホテルの外観。
©PINION

メイン会場のもうひとつ、吉祥寺 東急REIホテル。

武蔵野公会堂と同街区内に位置する東急REIホテルでは、3階の宴会場"むさしの"と、"コニファールーム"がイベント会場に早変わり。

こちらでは合計120個ほどのブースが軒を連ねていたほか、来場者による"推しタイトル"の投票企画も実施されていました。

インディーゲームイベント『TOKYO INDIE GAMES SUMMIT 2025』のメイン会場、東急REIホテル内が来場者で賑わう様子。

©PINION

2023年の初回開催以降、規模を拡大しながら毎年開催されてきたTIGS 2025。なかにはアーケードゲーム筐体風のモックアップや、PV(プロモーションビデオ)を投影するプロジェクターを用意するなど趣向を凝らしたブースもあり、見て・触れて楽しめるお祭りのような様相となっていました。

なお、武蔵野公会堂1階のホールでは各種ステージプログラムが執り行われ、3月9日(日)の16時からは"推しタイトル"投票企画の結果を発表する"TOKYO INDIE GAMES SUMMIT AWARD Supported by BS朝日"が開催。

最優秀作品賞には、"1ターンで敵を倒す"という画期的な制約を設けたデジタルカードゲーム『One Turn Kill』が。優秀作品賞には、ケモ召喚アドベンチャー『でびるコネクショん』、和風ローグライトアクションRPG『百剣討妖伝綺譚』が、それぞれ選出されました。

吉祥寺駅周辺がインディーゲーム一色に! あらゆる世代を巻き込む"お祭りイベント"

インディーゲームイベント『TOKYO INDIE GAMES SUMMIT 2025』のサブ会場、吉祥寺マルイの1階にオープンしたオフィシャルグッズショップの様子。

©PINION

武蔵野公会堂と東急REIホテル、このふたつのメイン会場のブースを巡るだけでもみるみる時間が溶けていきますが、JR吉祥寺駅周辺に設けられた6つのサブ会場も見どころ多数!

武蔵野公会堂のお隣り、吉祥寺マルイの1階ではイベント公式グッズショップがオープン。また4階では陰キャ男子を攻略対象とした乙女ゲーム『陰キャラブコメ』のポップアップストアが開催されていました。

また駅ビル・キラリナ京王吉祥寺1階の南北自由通路"はなこみち"には、身近なモノをコントローラーとして使用するゲームたちがズラリ。

コーラのボトル型コントローラーを振って吹き出す距離を競う『JET COLA』や、2個の黒板消し型コントローラーを叩くことで敵を倒す『チョークの叛乱』など、ひと目見れば遊びかたがわかるユニークなゲームたちは子どもにも大人気。

インディーゲームイベント『TOKYO INDIE GAMES SUMMIT 2025』のサブ会場、キラリナ京王吉祥寺の"変わったコントローラ"展示にて、『チョークの叛乱』を遊ぶ子どもたちの様子。

©PINION

お子さんに手を引かれるがまま立ち寄った家族連れから、「出店じゃなくてゲームみたいだよ?」と興味を引かれた様子の年配のかたまで、幅広い世代からの注目を集めていました。

そのほか、吉祥寺マルイ5階では、小学生を対象としたプログラミングワークショップをはじめ、またコピス吉祥寺ではゲーミングプラットフォーム&ゲーム作成システムの『ROBLOX』が体験できるキッズエリアなどを展開。

さらには飲み屋街としても有名な商店街・ハモニカ横丁の対象12店舗にて、メイン会場の入場チケット提示でドリンクが1杯無料サービスされるうれしいキャンペーンまでも……!

子どもから大人まで楽しめるイベントづくりに重きが置かれていることがうかがえたのはもちろん、ゲームによる地域振興の実例を肌で体感できる機会にもなっていたと感じました。

パズルアクション『FREEZIA』開発者、Sassan03さんに訊く"TIGS"の魅力

本イベントに出展参加したゲームクリエイターさんのなかから、筆者が個人的に気になったかたにお話をうかがうことができたので、最後にご紹介します。

インタビューに応じてくださったのは、2025年夏に発売を予定している新作ゲーム『FREEZIA』(販売元:room6)の開発者・Sassan03さんです。


メモ

『FREEZIA』は、温かみのなかにどこか物悲しさを感じさせるドット絵と、まるで子守唄を思わせるオルゴール調のBGMが印象的なパズルアクション。

優しげな雰囲気とシリアスなテーマ、そして中毒性のあるゲームシステムが見事に調和する本作ですが、なかでも特筆すべきはプレイ中のテンポ感の心地よさ。キーボードを「カカカッ」と叩いて各ポッドを完璧に管理できたときには、まるでリズムゲームでフルコンボを決めた瞬間のような爽快感を味わうことができました。

そんな本作をグラフィック、サウンド、プログラミングにいたるまで独力で手掛けたというSassan03さんが、本イベントに参加するのは「昨年に続いて2度目」とのこと。

前回開催時の会場の熱気を体感していたこともあり、今回の出展者募集にも迷わず応募したそうです。

本イベントの醍醐味については、「自分のゲームを遊んでくださった方と直接交流できること」を挙げ、「『楽しかったです』、『雰囲気が素敵でした』などのご感想をいただけるのがありがたいし、励みになります」と顔をほころばせます。

そして、個人でゲームを制作することの魅力を尋ねると、「商業的な目線に捕らわれることなく、先鋭的な内容だったり、自分が好きなものだったりを前面に押し出した作品が作れることだと思います」と、ゲームづくりに対する愛情の深さが感じられる回答をいただけました。

ちなみにSassan03さんは、インディーゲーム開発や販売を行う会社・room6に勤務する会社員。ふだんは社内で制作しているゲームの開発に携わりつつ、余暇の時間を利用して『FREEZIA』を制作しているのだとか。

『FREEZIA』ブースと、開発者のSassan03さん
©PINION/©Sassan03/©room6 Inc.

『FREEZIA』ブースと、開発者のSassan03さん。本作の開発経緯について「寝ていたとき、夢のなかにこのシステムが出てきたのでゲームにしました」と語っていたのが非常に印象的だったこともあり、詳しくお話をうかがわせていただきました。

きっと、TIGS 2025の会場内は、Sassan03さんのようにゲームづくりに情熱を燃やす人、あるいはゲームを楽しむことに全力を注ぐ人で溢れかえっていたことでしょう。そう考えると、この熱狂ぶりも腑に落ちるところ。

子どもから大人まで、あらゆる世代の人に"素敵なゲーム"との出会いをもたらしてくれる"TIGS"。次回開催の暁には、これをお読みのアナタも会場に足を運んでみては?

Pinion Logo
ニュースレター
を購読する


購読する プライバシーポリシー
投票
あなたが好きなゲームメーカーは?
投票する
結果を表示